都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

おおたにが来た!

【設問】

次のうち、実在する村はどれでしょう?

1)チロリン

2)八つ墓村

3)チャーザー村

 

【答え】

3のチャーザー村が正解です。

う亡くなった林家こん平師匠が『笑点』で、「チャラ〜ン」と言いながら名乗っていたので、デタラメだと思っていたのですが、本当にありました。千谷沢村と表記します。正確には1957年に吸収合併されて、今は長岡市になっているそうですが、師匠は本当にこの村の出身だったとのこと。いつもふざけていると、本当のことでも信じてもらえないんだと今さらのように気付きました。

 

大谷翔平が韓国へやって来ました。昨年末に右肘の手術をして、今季は投手として投げられないという事情を抱えながら、打撃に影響がないなんてホントですかねぇ?だとすれば、トミージョン手術でシーズンを棒に振る投手はみんな、その年をバッターとして過ごせばいいのにと思ってしまいます。会社だったら、そう指示すると思います。違うかな?

 

すなかぶり

相撲のテレビ中継では、カメラの位置が固定されているので、審判員である親方のそばにいると、ずっと映っていることになります。

野球のネット裏なんかと違って土俵の近くにいるため、ホクロの位置まで確認できる。もはや、その周りは登場人物の一人です。それを気にし出すと、やたら気になる。取組みはスローモーションで再現されるので、余計に目立ちます。ありませんからね。バラエティ番組以外で、スロー再生され続ける素人。カメラなんて意識していないので、表情はスキだらけです。結構恥ずかしい。

 

先日は、際立って目を惹く和服の美女が、これまた金持ち丸出しの紳士の隣りにいて、出勤前の同伴みたいになってました。

なかなか見かけませんからね、アラフォーの和服の女性。二人に戸籍の関係がない場合、それはそれで探偵物語であったりします。

いるのかな、嫁さんと一緒に相撲観戦する人。まぁ、どうでもいいんだけど。6時終わりのイベントは、夜が長いのであります。

奔流の海

幼少のみぎり、Sっ気の強い母は、言うことを聞かなかった私に対し、

「お前は本当はウチの子どもではない。橋の下で泣いていたのを拾ってきたのだ。だけど、もう限界。これ以上は育て続けられないので出ていきなさい!」

とリュックを背負わせた上で、その中に缶詰を詰め込みました。しばらくは、これで食いつなぎなさいと。

幼稚園に通う前だったと思いますが、この仕打ちはキツい。体罰よりもメンタルをやられます。必死に涙を堪えながら、絞り出します。

「か、缶切りがありません」

この話、今だったらとんでもない幼児虐待であり、聞かされた側も引いてしまうかもしれませんが、当時の認識では、子どもは親の支配下におかれており、生死に関わるようなことでなければ、結構アリだとされていました。引っ叩く、蹴っ飛ばすなんてのも日常茶飯です。理屈が通じないから、身体で覚えさせる。そういう試練をくぐらせると耐性が出来上がります。腐りかけたものを食べているうちに、簡単に腹を壊さなくなるのと同じような話。まぁ、こんなことを言ってると、相手にされなくなりますけどね。缶詰で鍛えられると、結構いろんなことが平気になったりする。ズレてるのは承知の上です。

 

『奔流の海』(伊岡瞬著・文春文庫)は、幼児期に父親から自動車への当たり屋を強要されていた主人公と台風で父親を亡くした旅館の娘との出会いを通じて、激流に飲まれた数奇な運命を描いています。親ガチャという言葉が浮かびました。最後は伊岡作品としては珍しく、きれいにまとまっています。後味がとても良かったです。

 

【テーマ】タイトル・時代性・学習性 16点

【文章技巧】読みやすさ・バランス 17点

【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 15点

【構成】つかみ・意外性・スピード感 16点

【読後感】共感性・爽快感・リアリティ・オススメ度 18点

【合計】82点

Perfect Days

朝起きて、布団畳んで、歯磨いて、顔洗って、髭整えて、鉢植えに水をやって、着替えて、戸締りして、缶コーヒー買って、車に乗って、カセットの音楽聴きながら、目的地へ向かう。

一心不乱に仕事をします。期待されている以上に真面目に。

昼食は神社にあるベンチでコンビニのサンドイッチを食べます。木漏れ日をカメラに収めたりもします。

仕事を終えたら、自転車を漕いで銭湯に行って、その後、行きつけの居酒屋で食事する。時にはカラオケスナックも。

帰宅後は、軽く掃除して、布団を敷いて、文庫本を読み、眠くなって目を閉じる。

 

そういう繰り返しが延々と続く役所広司主演の映画『Perfect Days』を観てきました。

女っ気のない一人暮らしの初老の清掃員の生活は、極めて単調です。余計な登場人物が絡まないほどに、同じことの繰り返しになる。そういうのを良しとする人もいるわけで、ペースを崩さずに淡々と進めていくのもまた人生なのであります。

そして、主人公が日常のほんの少しの違いに気付くという感性の瑞々しさが、木漏れ日を通じて静かに表現されていました。

「今度は今度、今は今」というセリフには、彼の一度しかない人生を振り切って生きる覚悟を見たように思います。

それにしても、画面に登場する実在するであろうトイレは、建築物として高く評価できるような立派なものであり、海外の人たちは驚くだろうなと思ったりもしました。

そして、それを磨き上げる仕事への誠意。『トイレの神様』と共に、清掃業界の教科書として組み入れたらいいんじゃないかな?

大きな事件は起こらない静かな映画ですが、塗り絵を渡されたような余白がたくさんあって、想像を広げていくのが楽しいと感じる人にはオススメです。あなたにとってのパーフェクトデイズって何でしょう⁇

 

テミスの剣

警察の取り調べの様子は、刑事ドラマでさんざん見せられたけど、真剣勝負みたいなギリギリの状況では、違法まがいの強引な手法も取られており、賛否両論あるようです。警察も悪意の塊が相手だと、それを上回るような駆け引きが必要だと考えるわけで、ビル・ロビンソンのプロレスのようなルール遵守とはいきません。

狭くて暗い取調室に閉じ込めて、尋問する側は三交代のローテーションを組んで、緩急をつけながら追い詰めていく。飲食も自由にはさせません。カツ丼なんてのは、妄言のようです。とにかく、集中力を奪って計算や判断が効かないようにするらしい。一日8時間と制限があるものの、対面で詰められ続けると、精神状態がおかしくなるケースが多く、その隙を突いてちょっとだけ優しい言葉をかけると、コロッと白状してしまうってこともあるんだそうです。だけど、やりすぎると冤罪を引き起こすことにもなるようで…

 

『テミスの剣』(中山七里著・文春文庫)は、強引な取調べから起こった冤罪事件をめぐり、周囲の人間がその渦にどんどん巻き込まれていく話です。全くの部外者である私でさえ、正義感が揺らぐこともあり、正しいことが必ずしもいいことでないと、悶々としたりもしました。

小説でありながら、まるでドラマを見ているような描写力が素晴らしい。オススメの一冊です。

 

【テーマ】タイトル・時代性・学習性 18点

【文章技巧】読みやすさ・バランス 19点

【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 20点

【構成】つかみ・意外性・スピード感 18点

【読後感】爽快感・オススメ度 19点

【合計】94点

初めてのアコム

大きな古時計の替え歌)

「大きなノッポのプロレスラー、ジャイアント馬場

力道山の一番弟子で、とても強かったのさ〜。

今は、もう、動かない〜♬」

 

サラリーマン時代の宴会芸は、これでした。お笑い芸人がやっていたやつのパクリです。

この後、鉄腕アトム(空を越えて〜♪)の替え歌を続けます。

 

「そりゃ、あきまへんな〜。ほなら、金貸しましょう。

そうだ〜アコム〜、ハンコはいらない〜。

心優しい〜顔にダマさぁれて〜

10万、借りたぁら、あとは雪だるま〜🎶」

 

これは、私のお笑いの手口で、みんなが知らなそうなところから拾ってきては、しっかり練習して再現させる。そこそこウケるに決まってます。パクリですけどね。

それにしても、バブル以降の景気低迷期は、サラリーマン金融の評価が落ちる一方で、アコムなんかも苦労していたのを思い出します。

こちらの会社の援軍は、かまいたちの二人による秀吉と家康。う〜ん、大地真央と比べると、胡散臭さが残るなぁ⁉︎

 

愛がいちばん。

消費者金融に勤める会社の人たちは、世間からどういう風に見られているんでしょうか?

2006年に強引な取り立てで金融庁から業務停止命令を受け、その後も利息の過払金請求などの逆風にさらされて、武富士が倒産。アコムやプロミスは、大手銀行と資本提携することで、なんとか首をつないできました。

そんな中、アイフルだけは独自の経営で難局を乗り越えたのです。

それに大きく貢献したのが「そこに愛はあるんか〜」の大地真央だというのは衆目の一致するところでしょう。

業務内容には全く触れず、徹底したクリーンなイメージ作りは、騒動前のチワワと清水章吾のCM路線から繋がるもので、蚊取り線香金鳥と並んだコマーシャル上手の二大勢力だと思います。

それにしても、大地真央68歳の妖艶さは同世代の女優と比べても群を抜いており、これぞスターというオーラをビンビンに出し続けています。

で、ネットで検索してみたら、最初の結婚相手が暴れん坊将軍マツケンサンバだと知って、二度ビックリ。アントニオ猪木倍賞美津子カップルを凌ぐ、ド派手な組み合わせです。プラス極にプラス極をつなぎ合わせても機能しないと思うんだけど、10年以上も続いていたのが不思議な気もします。

自宅で二人っきりでテーブルに向かい合って食事する光景を想像するだけで興奮するなぁ。変ですかねぇ?