2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧
今週は、NHKの『ちむどんどん』と『あなたのブツが、ここに』が同時に最終回を迎えました。 『ちむどんどん』は、国民的な支持を受ける高視聴率の朝ドラですが、鈍感すぎる登場人物たちの人間模様は人が良いにも程があって、視聴者を苛立たせ、炎上しまくっ…
第1位 おそ松くん(赤塚不二夫) どんな風に育ったら、あんなものが描けるのだろうと思ってしまいました。 あのタモリが「私もあなたの作品でした」と弔辞を読んだ赤塚不二夫のことです。 彼が産んだギャグの数々は、今でも新鮮ですし、登場人物の色付けが…
第2位 鉄腕アトム(手塚治虫) 何と言っても絵がキレイなのが手塚マンガでありまして、その美しさはカラーになって倍加します。普通、漫画は白黒なんですけどね。『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『ブラックジャック』など、色付きのイメージが強烈に残…
第3位 巨人の星(川崎のぼる) これも梶原一騎の原作でした。 当時、少年マガジンは『あしたのジョー』と『巨人の星』とが二枚看板で、そのいずれもが梶原一騎の原作であり、講談社にとって下にも置かない扱いだったのです。そこには、内田勝という天才編集…
第4位 あしたのジョー(ちばてつや) 普通の漫画に原作者なんか存在しません。フリーランスの漫画家は、指図されるのがイヤだってこともあるでしょう。それに、もともと筋立てを空想するのが好きだからこその漫画家なので、他人が考えたストーリーに沿って…
第5位 伊賀の影丸(横山光輝) 同じものをずっと見続けていると情が移るので、善悪の判断が揺らぎます。 例えば、しつこく再放送が繰り返された『コンバット』で育った私は「アメリカ=正義」「ドイツ=悪者」のイメージが植え付けられています。 ドイツ軍…
第6位 ハリスの旋風(ちばてつや) 少年漫画の作者は男性だし、少女漫画の作者は女性。ほぼほぼ棲み分けができています。 例えば『ゴルゴ13』(さいとうたかを)に出てくる女性はゴツゴツしていてニューハーフみたいだし、『島耕作』(弘兼憲史)のそれは裸…
第7位 紫電改のタカ(ちばてつや) 1960年代は、戦記漫画が一大ブームとなっておりました。 『あかつき戦闘隊』(園田光慶)『ゼロ戦レッド』(貝塚ひろし)『大空のちかい』(久里一平)『ゼロ戦はやと』(辻なおき)… GHQによる思想統制の影響が薄れたこ…
第8位 スポーツマン金太郎(寺田ヒロオ) 昔の少年漫画は、等身大の子供が主役でした。登場人物に自分を映す。 だから、『鉄人28号』(横山光輝)の金田正太郎は、拳銃を撃ちまくっていたし、『もーれつア太郎』(赤塚不二夫)は子供ながら八百屋の経営者で…
第9位 狼少年ケン(月岡貞夫) 「ボバンババンボン ブンボブンバンバ ボバンババンボン ブンバボン〜♬」 テーマソングが未だに頭に残っています。小林亜星作曲ですって。不思議なジャングルのイメージが一気に広がりました。 何がどうなったのかわからない…
そんなに自慢できるような話じゃありませんが、私の青春時代の頭の中は漫画やテレビアニメで埋まっていました。 読書といえば漫画のことです。 『少年サンデー』と『少年マガジン』(それぞれ1959年発刊)、それに床屋さんで読んだ『少年』(1946年発刊)や…
今年度の江戸川乱歩賞『此の世の果ての殺人』(荒木あかね著・講談社)を入手しました。 乱歩賞史上最年少となる23歳女性の作品は、審査員満場一致で受賞とのことで、期待して読んだのですが… 2か月後に小惑星が日本に衝突して人類が滅亡することが確定し、…
国内外で集中豪雨や大型台風、爆弾低気圧などの異常気象による気象災害が頻発化しています。 気象庁の定義では、異常気象は30年に1回以下の出現確率の現象としており、一生の間でも数回しか経験しないはずのものだとされています。 しかしながら、異常気象の…
知らないレストランに入ったとき、メニューがたくさんあるとどれにしようかと迷ってしまいます。 どれにしようかとグズグズしているのは優柔不断だと見抜かれてしまうのがイヤなので、たとえ一人だとしても即断するようにしています。 それが、今まで会った…
国境なき記者団が2022年に発表した「報道の自由度ランキング」を見ますと、世界180か国中、日本は71位にランキングされています。2021年は67位でしたからランクが下がっているのがわかります。 生活をしていく上での自由は充分に保証されているものの、報道…
夕方は、ニッポン放送を聴きながら散歩するのが習慣となっております。 この日金曜日は有働由美子アナがパーソナリティを務める『うどうのらじお』でした。 先週、夏休みだった有働アナは、特に目的もなく北海道への一人旅。 仕事仲間以外には、撮影した景色…
最近のNHKテレビ将棋トーナメントでは、AI(人工知能)による形勢判断が表示されていて、昨年あたりからは、次に指すであろう相手の候補手を三つ列挙するようになりました。 それが良いような悪いようなで、解説を担当するプロ棋士の存在感がぼんやりしま…
剣道をやっていた友人に、表情や仕草で仕掛ける将棋の番外戦術について話したところ、 「それは、フェイントのことだな」 と、あっさり看破されてしまいました。スポーツの世界では当たり前に行われているのです。 逆に、相手のクセを見抜こうと対局者は必死…
将棋史に残る数々の記録を打ち立てた大山康晴十五世名人は、対局中以外で相手棋士にプレッシャーを与える策士としても知られていました。 勝負師としてのみならず連盟会長でもあったので、その影響力は絶大で、マスコミをも味方につけながら、その言動で揺さ…
小学生のころころ、尊敬する人物の筆頭は「新手一生」を掲げた将棋の升田幸三九段でした。 当時、無敵の大山康晴名人に対し、互角の闘いを挑み続ける攻めの棋風は創造性に溢れており、『升田の将棋シリーズ』をむさぼり読んだのを覚えています。今と違って将…
『探偵ナイトスクープ』を見ていたら、中学生の女の子が彼氏と付き合っているんだけど、お互いにマスクを外した顔を見たことがないので、何とかしてあげたいという母親からの依頼を紹介していました。 話を聞けば、今どきの子どもたちでは常識で、同級生の素…
「言葉というものは、状況ごとに違う喋り方ができてこそであり、ちゃんと口が利けるようになることこそが利口ということだ」 これは、パスティーシュ小説の第一人者である作家・清水義範の『スラスラ書ける!ビジネス文書』(講談社現代新書)の中の一文です…
テレビCMは、同じセリフを連呼して耳に焼き付けるというのが戦略です。 似たような商品が並んでいる場合、特に有効でありまして、大地真央みたいな大物が「そこに愛はあるんか?」を繰り返すと、グレーゾーンとも言えるキャッシングが浄化されて、ここなら大…
レギュラー番組を持ちながら8月の一ヶ月を夏休みだと言ってハワイで過ごし、真っ黒になって屈託なく帰ってくる様を見て、これは似てるなと思いました。普通の人とは常識が違うので、立ち止まって深く考えたりはしません。 必死さがないのは、現状に満足して…
一人の作家がキャラクターを決めて、その人物について描き続けるのは並大抵の努力ではないでしょう。 常にマンネリとの闘いがあるからです。 『サザエさん』とか『ドラえもん』『こち亀』などのギャグ漫画は、登場人物の設定を変えず、社会の出来事だけを当…
厚生労働省が人口動態統計の速報値を発表し、今年の上半期に生まれた赤ちゃんの数は38万4942人だったことが分かりました。 新型コロナの影響で感染の不安などから妊娠を控えるケースもあったでしょうし、そもそも数年来、婚姻件数が減少していることも影響し…
今だったら絶対無理な番組の代表が、1999年から2003年にかけてTBS系列で放送されていた『ガチンコ!』です。 世の中のためになるべく青少年を職人やプロに育て上げようと、数ある企画の中でラーメンや漫才も面白かったけれど、何と言ってもダントツだったの…
流行語となった「巨人・大鵬・卵焼き」は、故堺屋太一氏の造語だとされています。 通産省の役人時代、大阪万博に岡本太郎を抜擢して太陽の塔を作らせたり、仕事の傍ら書き始めた小説『油断』『団塊の世代』が次々にヒット。 退職してからは、『峠の群像』『…
昼間に行われたカープ対ベイスターズ戦で、佐々岡監督が1イニングの中で2回リプレー検証を要求し、2回とも失敗するという珍事が起こりました。相撲で言うところの物言いに相当するこの行為は、審判からすれば面白かろうハズがありません。 実際に逆転判決…
プロ野球の監督を見ていて、必ずしも優秀な人が選ばれているようには思えません。 実は、各球団ともオーナーの力が異常に強く、その権力たるや中小企業レベル。誰も止めることが出来ません。 で、そのオーナーは、当然に監督人事の権限を持っており、自分の…