知らないレストランに入ったとき、メニューがたくさんあるとどれにしようかと迷ってしまいます。
どれにしようかとグズグズしているのは優柔不断だと見抜かれてしまうのがイヤなので、たとえ一人だとしても即断するようにしています。
それが、今まで会ったことのないウエイトレスでもそう。そういう性分なんです。なんかバレたくない。
そんなとき、参考にするのが「当店一番人気」ってやつ。
大勢が支持しているならば良いもののハズであると思うからで、知らない馬券は一番人気を買うってことです。それが大きく外さないコツ。
心理学では、そういうのをバンドワゴン効果と言います。パレードの楽隊車の後を行列がついていくイメージです。
このやり方は、大体合っています。少なくとも大きく外れることはありません。
本を選ぶときもナントカ賞の受賞作はもちろんのこと、書評を意識します。
あとはコシマキ。新刊本に巻かれた帯に、著名人のキャッチコピーが刺さると速攻で買います。それが、好きなタレントだったりすれば、なおさらです。
『鳩の撃退法』(佐藤正午著・小学館)は、糸井重里の推薦で「最高です」なんてコシマキに書かれてました。パラパラめくって文庫本の解説でも絶賛しています。上下巻で1,100ページ近い長編でしたが、疑いなく購入し、読み始めました。
が…苦しい。文体が趣味に合わず、話の展開もよくわかりません。
上巻の途中で、これはどういうことだろうとあらすじをネット検索したところ、余計にわからなくなりました。
→https://dolly9.com/hatonogekitaihou-netabare/
どうやら、どこかを乗り越えればその良さが伝わるみたいなんだけど、私にはサッパリで苦しい。マラソンで言えば15キロ地点でリタイアです。
最近、書評関連のブログ記事が掲載されていなかったのは、そういうことです。
途中で止めるってのは珍しい。ちょっと、ダメージが残りました。