ゴミが苦手です。
フツーのやつはいいんだけど複合型のやつ、例えば歯ブラシだとかボールペンだとか、プラスチックと一緒になってる何かの扱いが分かんない。
アルミホイルって、燃えるゴミなんですかね?
私のように引越しマニアで、あちこちの自治体を経験すると、余計にこんがらがってしまう。スプレー缶に穴を開けるの、どっちだっけ?
そういう一般常識に個人差があり過ぎて、クラクラします。
みんな、そんなに自信を持って捨ててるんですかね?
お店をやってたときは、有料だったけど事業系のゴミとして、何でもまとめて持って行ってくれました。月五千円。個人的には、それでいいので、細かい分別を免除して欲しいと思ってます。
『可燃物』(米澤穂信著・文藝春秋)は、2023年No. 1ミステリーのコシマキに触発されて購入しました。
五つの短編で構成されておりますが、なるほどそのどれもが鮮やかにまとまっています。
主人公は、県警捜査一課の葛(かつら)警部で、他の警察小説がチームワークでお互いに助け合いながら話を進めていくところ、彼は独自の動き方で手柄を取りに行くのがひと味違っています。短編だからってのもあるかもしれません。とにかく、ストーリーに無駄な部分がないので、サクサク読み進めることができます。
タイトルにもなっている可燃物の話は、読者に対して堂々と材料を晒した上での鮮やかな調理でアッと言わせます。
なるほど、何度も賞を獲得するだけの手練れではある。お見それいたしました。
【テーマ】タイトル・時代性・学習性 17点
【文章技巧】読みやすさ・バランス 16点
【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 18点
【構成】つかみ・意外性・スピード感 20点
【読後感】共感性・爽快感・リアリティ・オススメ度 19点
【合計】90点