都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

舟を編む

最近はスマホ頼りで国語辞典を使うことがほとんどなくなりましたが、以前は辞書マニアで自宅にも会社にもたくさん買い込んでおりました。

中学のころは、検索したワードを鉛筆で丸く囲み、それが増えていく様子を楽しんでいたのです。かなりの言葉好き。

そのうち面倒くさくなって止めちゃったけど、そういうトレーニングは結構、実になったと思います。日本語に敏感になりました。

 

昨日からNHKBSで、連続ドラマ『舟を編む』が始まりました。

これは、三浦しをんの小説を映像化したもので、少し前には松田龍平主演で映画公開されたものです。黒木華宮崎あおい加藤剛小林薫オダギリジョーらの演技派が結集し、画面は地味ながらも心がほっこりするハートウォーミングな作品で、数多くの映画賞に輝いています。

一冊の国語辞典を10年以上の歳月を費やして、作り上げていく執念は、言葉に対する愛情として伝わってきます。

今回のテレビドラマの主人公は、雑誌社のファッション誌部門から転属となって、気落ちしている女性編集者にスポットを強く当てています。

第一話では、彼女が何気なく「〜なんて」と言った言葉が、そのものを軽視する意味合いがあり、必要以上に人を深く傷つける可能性があることに気付いて愕然とするってとこがクライマックスとなっていました。「なんて」なんて、辞書で調べたことがありませんが、蔑んだニュアンスがあるってこと、なるほどこれは深い話です。

これを演じているのが天才アーティストの池田エライザ。セリフでない表情でする演技は魅力に溢れており、圧巻でした。

これ、メチャクチャおすすめです。連続ドラマ(毎週日曜午後10時〜)は10話まで。是非にご覧あれ!