都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ドッキリの元祖

歴史に詳しい人にとっては常識なんでしょうが、最近知りました、丿貫(へちかん)という人。安土桃山の時代に一世を風靡した茶人で、茶会に呼ばれた際に、バカでかい傘を用意して目立ち、秀吉の関心を引いたという逸話が残されています。大物に取り入ることが、茶人の生きる道でしたからね。名前と言いフワちゃんっぽい。

千利休とも昵懇の仲だったらしく、自宅へ招待した際に、大きな落とし穴を掘って、待ち受けていたんだとか。せっかくの着物が泥だらけになった利休を風呂に入れ、新しい着物を用意して、清々しい気持ちにリセットさせた上で、もてなすというのが茶の心だと。利休は利休で、落とし穴があると知りながら、わざと落ちたと言いますから、ロンブーの淳と出川哲朗みたいな虚々実々。カメラが回っていないのに、相手を意識しながら、そのやりとりを楽しむなんぞ、風流の度を超えていて、スゴい。軍配はもちろん、流石の利休です。粋だね。いや、帰りです。おっとっと。

 

丿貫の「丿(へち)」という字、常用漢字には入れてもらえなかったけど、カタカナの「ノ」とは違うれっきとした漢字なんだそうです。漢和辞典に載っていると知って、またビックリ。

意味は、右から左に曲がるということなんですって。そんな使い方、要らないかな?