第4位 ものしり博士
オープニングのメッセージが定着すると、番組は長寿化する傾向にあります。
「一週間のご無沙汰でした」(ロッテ歌のアルバム)
「ハワイへのご招待。10問正解して夢のハワイへ行きましょう」(アップダウンクイズ)
「奥さまの名前はサマンサ。そして旦那様の名前はダーリン。ごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でもただ一つ違っていたのは、奥さまは魔女だったのです」(奥様は魔女)
「複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、さまざまな謎や疑問を徹底的に究明する」(探偵!ナイトスクープ)
「ひと目あったその日から、恋の花咲くこともある」(パンチDEデート)
そうした決まり文句の先鞭をつけたのが、NHKの『ものしり博士』でした。
(口笛で)「ミミミレドレレレ〜シシシラソドドド〜♬」
「ケペル先生、こんにちわ〜」
「やぁ、こんにちわ。元気かね?何でも考え、かんでも知って、何でもかんでもやってみよう」
土曜の夕方はケペル先生、百科事典を映像化したような番組でした。今だったら、『チコちゃんに叱られる』みたいな感じ。何でも考え、かんでも知ろうと知的好奇心を刺激されて、学問に励んだ子供たちも多かったと思います。昔はみんなが真面目で、社会が子供を育てようとする責任感が溢れていました。
ケペル先生の声は、ゲゲゲの鬼太郎で主題歌を歌った熊倉一雄。ひょうたん島のトラヒゲ、鉄腕アトムのヒゲオヤジ、忍者ハットリくんの声もそうでした。懐かしいねぇ。
(つづく)