NHKBSの平日お昼は、映画の時間で、ときどき当たりをやってます。
今日は『ゴースト ニューヨークの幻』でした。連日の死後の世界。30年前の作品ですが、色褪せておらず、脚光を浴びたのがよく分かります。
通り魔に襲われて死んだハズの男が、幽霊となって現実社会を彷徨います。だけど、その姿は誰からも見えないし、言葉も伝わらない。そんな中、通り魔を雇っていたのが銀行の同僚だと知り、恋人に迫る危険をなんとか回避させようとする主人公。いつの間にか、そんな男が本当にいるような気にさせられました。
それにしても、ヒロインのデミ・ムーアがヘップバーンを思わせるような可憐さで、二人だけの思い出や交わした言葉をカギに表情を変えていくところなど、思わず見入ってしまいます。それと、霊媒師の役を演じていたのは、『天使にラブソングを』のウーピー・ゴールドバーグだったんですね。いやぁ、達者だわ。前科者のペテン師でありながら、少しずつ良心が勝ち始める内面の変化を見事に演じていました。
一つの話の中に、ラブロマンス・ファンタジー・サスペンス・ホラー・コメディー・アクションと、いろんな要素をバランスよく散りばめた贅沢なストーリーは圧巻です。主題歌も含め、私の中ではトップクラスの映画でありました。