最近の犬猫は、部屋の中で飼われていて、エサなんかも残飯でなく、栄養バランスが考えられており、保険が効かないにも関わらず、具合が悪くなったら直ぐに病院で診てもらうなど、手厚い支援によって、人間以上に寿命が延びているような気がします。人間は、タバコを吸ったり、深酒したり、身体に悪いと分かりながら、歯止めが効かなかったりするけど、ペットたちは理想に近い形で管理されていますからね。その結果、痴呆や寝たきりなど、要介護状態が長くなるケースが目立ち始めました。
人間だってそうだけど、こうなってしまうと可愛いだけで済まされず、なかなか厄介です。
そういうのも含めて、向き合っていく覚悟がないと、飼い主を語る資格はありません。
で、私はペットの将来に責任を持ちたくないので、ベランダにやって来る野鳥を眺めるのに留めています。
野鳥のエサは、カロリーが高そうなひまわりの種が人気でして、夢中になって啄む様子が可愛い。次々にやって来ます。
当初、エサのそばに水の容器も置いておりました。ノドが乾くんじゃないかとの思いからですが、連日の雨で水が溜まってくると、そこへ向けて水浴びに飛び込んで来るやつも目立ち始めます。この夏の猛暑は、汗をかかない鳥たちにもこたえているんでしょうね。とっぷり浸かっては、全身をブルっと震わせる所作が何とも言えません。
それだけのことなんだけど、これが小さな幸せを感じる瞬間です。整ってるなぁ。
