都会のネズミと田舎のネズミ

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ミャンマー国の基礎知識

外国人に日本語を教えるとなると、その国のことを知らなければ始まりません。

ミャンマーについては、ほとんど分かっていない。ビルマで首都がラングーンだったハズなんだけど、違うらしいです。アウンサンスーチーという人については名前だけ。軍事政権という言葉も断片的です。

なので、ちょっとだけど、勉強しました。

 

(1)国名について

19世紀にイギリスの植民地とされていたが、第二次世界大戦中に日本の占領を受けた後、1948年ビルマ連邦共和国として独立した。国名を変えたのは、ビルマが英語の発音に基づいたものであったのを母国語の発音に直そうとしたためというのが表向き。実際には、反政府ゲリラ活動を続ける少数民族の融和を図ったからだ。首都は、最大都市であるヤンゴン(旧名ラングーン)から2006年にネーピードーへ移された。遷都の理由は、軍事政権を安定させようとする政治的なものだと見られている。日本での略語は緬。

(2)地政学的には

インド・中国・タイ・バングラデシュラオスと国境を接している。縦に長い国土で面積は68万平方キロと日本の約1、8倍。北部が高くて南部が低い地形であり、西部にはアラカン山脈(最高峰は3,053 mのヴィクトリア山)が南北に走っている。熱帯季節風気候であり、雨季(5 - 10月)と乾季(11 - 4月)の区分がハッキリしている。人口は5,114万人で日本の半分以下。 国民の平均年齢が27.7歳の若い国で、生産年齢人口は約3,650 万人にのぼると言われている。

(3)アウンサンスーチー

ミャンマーにおける非暴力民主化運動の元指導者だが、現在は国軍のクーデターによって発足した現政府に犯罪者として扱われている。国軍統制下の裁判で、19件の罪で有罪判決が決定し、刑期は合計禁錮33年として刑を下された(現在78歳)。父親は、ビルマ独立義勇軍で先頭に立って活躍した建国の父と言われるアウンサン将軍。1991年には、民主主義と人権を守ろうとする非暴力の闘いが評価されてノーベル平和賞を受賞している。

(4)軍事政権

ミャンマーでは3年前の2月1日、軍がクーデターを起こし、実権を握り続けている。それまでは大統領を元首とする共和制国家だったが、クーデター以降は、国家行政評議会議長を国家指導者とする軍事政権に代わったのだ。これに対する抗議デモや武力衝突が頻繁に起こり、軍による民主派勢力への弾圧は激しさを増している。 諸外国からは、経済制裁を受けており、国内経済は大きく停滞、物価の急上昇により、もともと給与水準が低かった国内に、貧困層や失業者が増加している。

治安の悪化に伴って、非常事態宣言が続いており、民政移管に向けた選挙が実施される見通しは立っていない。

(5)世界寄付指数ランキング1位

ミャンマー人は慈悲深く、目上の人をよく敬うと言われているが、これは国民の多くが仏教徒であることが影響している。 

ミャンマー人の慈悲深さについては、世界の寄付指数ランキングにも表れており、2014~2017年の4年間、119カ国中で第1位を獲得、2022年でも国内情勢が不安定な中にも関わらず6位だ。ちなみに日本は118位、ビリから2番目で対照的な国柄である。

(6)苗字がない

だからどうだということでもないが、ミャンマー人には苗字がない。公的な書類は、姓名を区別して書くように指示されるため、分けて書いたり、愛称を付けてみたりしている。

(7)生まれた曜日に拘る

ミャンマーでは、伝統暦の八曜日で、各曜日ごとに象徴する動物がいる。日曜日はガルーダ(鳥)、月曜日はトラ、火曜日はライオン、水曜日の午前は牙のあるゾウ、水曜日の午後は牙のないゾウ、木曜日はネズミ、金曜日はモグラ、土曜日は龍とされている。
曜日ごとにどんな性格、将来どうなるかなど、性格判断や占いをしたりする。日本でいう血液型のような感覚らしい。

(8)文法が日本と同じ

ミャンマー語の語順は、日本語と同じでSOV型(主語-目的語-動詞)の並びだ。つまり、日本語の単語を覚えて、ミャンマー語と同じように組み合わせていけば、日本語でも会話ができるようになっている。

また、ミャンマー語の発音の構成数は、日本語よりも多く、日本語と似ている音もあることから、語学学習に適しているといえる。

 

これ、みんな関係ないと思っているかもしれないけど、海外からの実習生は、中国からベトナムへと舵が切られ、現在はネパールとインドネシア、それにミャンマーが主流になりつつあるんです。

ここ数年のうちに、どっと増えます。間違いありません。