コロナ禍の3年の間に、外国人労働者の図式は大きく変わりました。
圧倒的な供給源であったハズのベトナムは、自国の経済成長と円安、それに供給する人材の質の低下によって、主役の座をインドネシアやフィリピン、それにミャンマーへと移しつつあります。
しかしながら、インドネシアはイスラム教が日本に馴染みにくいこと、フィリピンは母国の政策のハードルが高いこと、ミャンマーは軍事政権が安定的でないことなど、それぞれに難点を抱えており、なかなかベトナムのようにピッタリとハマりません。
という話をまとめたのが『外国人まかせ』(澤田晃宏著・CYZO社)です。
日本人の高校新卒者は、休みが第一で、残業を嫌がり、ちょっとしたことで会社を辞めてしまうのに対し、外国人労働者は残業を喜ぶし、技能実習であれば、3年以上途中で消えるようなこともない。何より勤勉で、命令に対して忠実だという長所が見逃せません。
そういう長所を考えれば、永住者が増えたとしても、問題がないでしょう。つまり、考え方次第だってことです。
国際結婚が増えるのも選択肢が増えるわけで喜ばしい。いや、むしろ今までが閉鎖的過ぎたと考えるべきだと思います。
若い世代のいろんなことに目を瞑るよりも外国人労働者にエールを送る方が良い。そう思いませんか?