都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

新しい感覚

お店は山間部にあるので電波事情が悪く、テレビがなかなか映りにくい。
かと言って静か過ぎると、それも落ち着かないので、CDを流しています。
選曲は、リスナーに合わせて。

高齢者のときは、日本語の曲を。
中年世代には、80~90年代の音楽をかけます。
子供がいたら、ジブリソングが定番です。
ちょっと洗練された雰囲気の人には、ジャズって感じ。
だけど…

そんなに関心がないものですね。
これをかけたらどうだっていう手ごたえのようなものは、なかなかつかめません。
田舎の暮らしは、鳥のさえずりや虫の声が美しいので、人工的な音色に反応しないかもと思ってしまいます。何より、いろんな世代が混在する中では、どれも決め手に欠ける、そういうものです。

しかし、先日入手した『アニメンティーヌ~ボッサ・ドゥ・アニメ』は、ひと味違いました。
老若男女、あらゆる人の心を揺さぶっているのが分かります。
ある人は指でリズムをとり、ある人は一緒に口ずさみ、ある人は「これは誰のCDか?」と聞いてくる。
すごいでしょう?
一躍、主役にまで躍り出た感のある音楽のチカラ。

歌っているのはフランスの歌姫と呼ばれるクレモンティーヌという女性歌手です。
彼女が日本のアニメソングをフランス語に訳し、ボサノバアレンジで静かに優しく歌っているのです。
ドラえもん”“一休さん”“タッチ”“ポニョ”“ポンポコリン”…
中でも“天才バカボン”は秀逸でした。
バカボンって、フランス語みたいでしょう?

ちなみに“ボサノバ”とはポルトガル語で、“ボサ”が隆起・こぶ、“ノバ”が新しいという意味。
だから、新時代あるいは新感覚というようなジャンルとして括られたようです。


夏休み中の音楽は、これで通すつもりです。
引き続き、お客様の五感に訴えていきたいものであります。