都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

オレ流

第五戦をロッテが制し、王手をかけた日本シリーズですが、どっこいこれで五分と五分。
ドラゴンズがホームで迎える二試合は、接戦に持ち込むことで、後ろを固める強力な投手陣がプレッシャーをかけるため、むしろ中日に分があるのでは?という見方もあります。
そこまでの信頼感を得ているのは、落合監督の存在感です。

マスコミに対し、リップサービスをほとんど行わないので、好意的な報道が少なく、その影響か、記者の投票による野球殿堂入りが果たせないなんてのも、いかにもって感じですが,彼の中では価値観が違う。
他人が投票で決める勲章みたいなもんは、どうだっていいんです。
だから、普通とは違う言動をとる。
媚びない、ぶれない、動じない。
自分が正しいと信じていることを貫く強さを持っているとは、羨ましい限りです。

テリー伊藤氏は、その著『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』(角川書店)で、「落合は嫌われることを恐れない」と喝破しています。
そう、みんなと違う行動や考えは、秩序を乱しますからね。
人を不安にさせる。
だから、選手のプライベートに干渉したりしません。
「指導者とは、教えるのが仕事じゃない。見るのが仕事だ」なんて言ったりもします。
実際、シリーズ開幕前に、全員を一軍登録から外し、フラットな状態からベンチ入りの選手を競わせるって前代未聞の荒業を見せましたが、これも一流の眼力のなせる技なんですね。
超一流というのは、普通の人とは見えているものが違う、そういうものであります。

川上や福留が大リーグに挑戦しても、たいした補強もせずに優勝争いを続けてきたのは、頑張れば認めてもらえるというトップに対する信頼感と、ぐずぐずしていると外されてしまうという危機感が相乗的に作用している中日ドラゴンズ
そして、一喜一憂せずに、全七戦でプランを立てている落合監督
週末の熱闘が楽しみなのであります。