「バーカ、カーバ、チンドン屋。お前のかあちゃん、でーべーそ」
誰が考えたんでしょうねぇ?どことなく七五調で、リズムの良さにセンスが感じられるものの、職業差別であるとか、母親を侮辱する悪意性であるとか、イジメを広めようとする作者の意図を感じます。少なくともバカには考えられない。カバもそう。
「人をバカバカ言うバカは、己れのバカを知らぬバカ」
反撃としては弱いですね、長いし。バカを5回繰り返すことで、認めちゃったようなところもある。バカは悪であると。
少年時代の口喧嘩には、バカとかでべそとかを隠しておきたいという心理が大いに働いているのです。
高校時代、友人のEは、バカを装っておりました。悪かった答案用紙は、これ見よがし(?)に見せる。過去の失敗談を膨らませて、情けない話で笑いを取る。くだらないと思えるようなことには、積極的に参加する。損得がある場合、決して得をしないようにする…。
おかしな男でしたが、現在は誰もが知る大企業の社長になっています。ホントは、賢かったからねぇ。
バカというのは、絶対的なものではなく、その事実や行為に向けられたことばなのです。
だから、ネガティブに捉えない。「あっ、めっかっちゃった」と切り返すさんまさんは、実に正しいんだなぁ。
堀江貴文氏と西野亮廣氏の共著『バカとつき合うな』(徳間書店)は、そういう意味でダメ。
バカをネガティブに捉えていると、、大勢を味方にできないのであります。