都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

アンダーカバー

2012年のこと、石原都知事(当時)が尖閣諸島を東京都が購入すると言い出して、大騒ぎになりました。

当時、中国大使を務めていた丹羽宇一郎氏はこれを真っ向から批判して、結局、退任に追い込まれ、後任として西宮伸一氏が任命されたものの、その二日後に通勤途上の路上で倒れ、死亡する事件へと繋がります。

この件について報道された事実が少なく、何があったか真相は藪の中ですが、私には偶発的なものには思えません。政治家が自殺するパターンもそうだけど、事件にならずに処理されているケースに深い闇を感じます。

 

昨日読破したのは「尖閣諸島を戦場にしてはならない」というコシマキに釣られて購入した『アンダーカバー』(麻生幾著・幻冬社文庫)です。

警察の潜入捜査やおとり捜査、それに覆面パトカーのことをアンダーカバーと言うそうですが、この小説では公安調査庁を舞台にしています。

あるんですね、日本にも、スパイ組織。水面下で虚々実々の駆け引きが行われ、それに関わる人員も相当数いるようです。本のとおりだと。

骨董屋の場合、真贋を見分けるのは、それほど難しくないかもしれない。それは、品物自体が意思や言葉を持っていないから。

だけど、人間のニセモノやインチキを見破るのは大変です。その仕事が公安の分析官の役割です。

うーん、専門用語が多く、人間関係が複雑で、疲れました。

中国を甘く見てはいけないというのは充分に理解できたけど、ストーリーに入り込むのは難しかったです。55点。