最近はあんまり見なくなったけど、水曜日のカンパネラという不思議なミュージシャンがいて、その代表作が『桃太郎』です。
独特の言語センスから、ラップでストーリーを追っています。テーマの中心は「きび団子」で、彼らの出自は岡山県だと描かれていました。
おそらくそれは、日本人の常識として刷り込まれたものでしょう。何せ吉備(=岡山)団子ですから。
ところが、これを調べてみると、桃太郎が岡山出身だと言い出したのは昭和になってからの話で、特に昭和37年開催の岡山国体のときに、駅前に銅像が出来たりして、そのことが印象付けられたようです。
それとは別に、桃太郎のルーツは山梨県の大月だとする説があって、こちらの方が歴史が古い。「犬目」「鳥澤」「猿橋」という地名を挙げて、その根拠としており、きび団子のきびは「黍」つまり五穀の一種ということにすぎないんだと。確かに、桃の名産地は山梨県ですからね。全国第一位の出荷量。岡山県はベスト5に入っていませんでした。
ですよね。吉備団子なんて、あんな甘いお菓子にペットたちが寄ってくるハズはありません。黍で作った団子だからこその説得力です。
三遊亭小遊三は、このこと知っているのかなぁ?