都会のネズミと田舎のネズミ

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まもなく六代目紙幣登場

あまり知られていないけど、昭和25年に山梨県の寒村で、村人がグルになったニセ札事件があったそうです。

戦後のドサクサの中では、自分が強盗に入りながら「どうして戸締りをしっかりしないのか?」と諭す説教強盗や、その強盗にお茶出ししてもてなすなど、コントみたいなシチュエーションがあったと言われておりますが、村じゅう総出のニセ札造りはビックリです。

山梨県警の聞き込み捜査から総勢24名が芋づる式に逮捕されて、村ぐるみでの偽札造りが判明したこの事件、首謀者は葡萄酒ブローカーをしていた元海軍主計中尉でした。共犯には元陸軍中佐、植木職人、元小学校校長、写真製版業、消防団長などの地元の名士が関わっていたと言います。

メンバーの一人が静岡県の業者から葡萄酒のラベルを印刷すると称してオフセット印刷機を購入したことに始まり、インクや用紙も静岡県内で別のメンバーが調達しました。印刷機は、農家の土間にわざわざ地下室「コウジ製造室」に据え、外部からは分からないように隠蔽した環境で偽札作りが進められます。印刷に必要な資金は、知人などに海底からスズを引き上げるなどの偽の投資話を通じて280万円を集め、1951年3月7日から12日の間に偽札1200万円相当を印刷しました。

これが、表面的に出ている話。本当のところは分かりません。それほどに情報が少ない。

ニセ札事件は頻発しているものの、あまり話題にされないのは意図的なものを感じます。昔、イギリスに行ったとき、100ポンド札は偽札が横行しているから使えないと言われ、ビックリしましたが、世界的にはニセ札が当たり前のように流出しており、戦時においては兵器の代わりにさえなっていたとのこと。日本では、偽造防止の技術が素晴らしく、それほど目立った動きはないものの、特に外国人の犯罪組織からは狙われがちなところでもあるでしょう。免疫がありませんから、疑うところを知らない。

だからこその新紙幣発行だそうです。

来年度上期に向けて、一万円札が渋沢栄一、五千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎の肖像に代わります。

これが戦後六代目。三代目の聖徳太子からするとだんだん偉人っぷりが落ちてきたように思うけど、そのうち大谷翔平なんて話になるのかなぁ?そんな訳ないか?