都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

名簿ビジネス

60代より上の世代で漫画といえば『鉄腕アトム』でした。正義の味方です。

それより下から40歳ぐらいまでが『ドラゴンボール』です。亀仙人とかクリリンとかの主要人物は押さえておきたいところ。そんな話題を喩えツッコミで使いながら、コミュニケーションを深めていました。

その下が『ONE PIECE』。アルファベット表記に時代を感じます。最近の小洒落た飲食店は、こぞってアルファベットの店名で、何語だかも分からずイラッとするんですが、若い人たちは平気らしい。感性が違うんですね。

その主人公の決め台詞が「海賊王に、俺はなる!」。

海賊って…ダメでしょう、人のもの盗っちゃ。

だけど、『ルパン三世』もそうだけど、犯罪者を反対の立場で見て、ヒーローに取り立てるってのが、今どきの流儀らしい。なるほど、そうすることで表現の幅がグーンと広がります。その世界の中でのルールを確認しながら進めていくのがゲームっぽいんです。創作ってことね。『鬼滅の刃』しかり。仮想空間を作って、そこでキャラクターを自由に動かす手法。『ポケモン』もそうだもんね。

 

で、もし選挙に出れば、圧倒的な支持を受けそうなルフィの名前を語って、強盗団に指示を与えていたというのが今風の謎大き事件です。

特殊詐欺グループが、押し込み強盗団に転職する。

ベースとなっているのは、名簿です。

貧乏人を削り落としながら、Amazonみたいに過去の購入履歴、例えば屋根の修理だとか廃品回収だとかで顧客との接点を持ったときに、善人風を装ってここぞとばかりに顧客の情報を聞き出していく。家族構成・勤務先・絵画など調度品・クルマ・間取り・人柄…なんだって情報です。これらをどんどん上書きしていく。

ちょっと前までは、オレオレ詐欺の際に、家族構成や勤務先の情報を持っていることで、被害者の気持ちをコントロールしていたけど、この犯罪の難点は、現金受け渡しのカベがあること。知識が啓発されることで、廃れていきました。

それじゃあってことで、強盗作戦を思いつきます。

老人の単独世帯に若い男たちが複数で押し入れば、いくらでも強奪が可能であると考えたらしい。空き巣じゃなくて、強盗ならば、緻密な計画もいりません。なるほどねぇ。なるほどじゃないか?

暴力団の存在が希薄になると、底辺で這い回るような人種の受け皿がなくなってしまいます。いや、暴力団は縦社会で規律も厳しいので、少しは教育的だったりするけど、ほとんどが根無し草の半グレっぽい種族は始末に負えないのであります。

 

それにしても、ルフィはフィリピンの刑務所にいるらしいけど、上納の仕組みはどうなっているんでしょうか?

仮に犯罪が成立したとして、取り分がねぇ。いくらか分かんないし。

この話、組織としての闇は、まだまだ深そうです。