都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

かばん持ち

先日、大宮に住んでいる叔母が、父が入所している施設へお見舞いにやって来ました。

叔母は90歳ですが、心身共にしっかりしていて、頭の回転も早いです。ただし、脚元はちょっと弱い。杖をついています。トボトボ歩き。

だけど、一人で電車に乗って横浜まで外出できるのだから、たいしたものです。

久しぶりなので、堰を切ったようにマシンガントーク。腕に残る痣を見せながら、話が続きます。

「先週、池袋に出かけたとき、信号待ちをしていたら、若い男の子が荷物を持ちましょうと言ってきたの。私、イヤだから、持ち手をギュッと掴んだんだけど、引っ張られて、そのときのキズ」

バッグには、財布や貴重品が入っていたので難を逃れましたが、もうちょっと握力が弱かったりしたら、持っていかれるところでした。

若者は、結構イケメンで、ニコニコと愛想が良かったと。その振る舞いも自然だったので、周囲の人も気が付いていないらしい。叔母さんも、面倒だから警察へ届けるようなことは、していません。

こういう犯罪は、結構起きているんでしょうね。日本人が海外で写真を撮ってもらおうとして、カメラを渡し、そのまま持って行かれてしまうような話。赤井英和がおばあちゃんをおんぶするような親切なCMが、ヒントになっているのかも?

平成15年以降、順調に減少を続けていた刑法犯罪が、昨年は6%増加に転じたといいます。

少子高齢化の影響で、悪人の割合自体は少なくなっているような気がしますが、問題なのは被害者となりやすい高齢者が増えているということ。

オレオレ詐欺もそうだけど、動作が鈍い、反撃力が弱い高齢者をターゲットとすると、作戦も立てやすいなんて思ってしまいます。

高齢一人暮らしなんて、そこらじゅうにありますからね。

見回りボランティア組織が必要かも。消防団のような自警団。少しぐらいお金を払ってもいいかもしれません。

銀座の時計店への強盗団の話を聞いて、そんなことを考えました。