カープファンであれば、誰でも知っているのが三文字エースの系譜です。
小さな大投手と呼ばれた長谷川良平(167㎝197勝)に始まって、黎明期を支えた外木場・安仁屋、そして200勝投手の北別府、前監督の佐々岡、現役の大瀬良大地と続きます。
宮崎出身の北別府は、ほっぺた真っ赤っかで田舎っぺ丸出しでしたが、なぜかあの美空ひばりに可愛がられていました。当時は、山本浩二・衣笠祥雄を中心に高橋慶彦が売り出したことで、赤ヘル旋風が巻き起こり、チーム全体として浮かれていたように思います。美空ひばりは、金田留広(金田正一の弟)の紹介だったようです。人気の出始めにレコードデビューの話が持ち上がり、ひばりに相談したところ「野球でてっぺんを目指すなら、それに専念すべきだ」と諭されたという逸話が残っています。
痺れる話ですねぇ。
最高球速は144キロと、高校生レベルでしたが、精密機械と言われたコントロールが抜群で、カープの投手コーチ時代にTBSの筋肉番付で現役投手でも難しいパーフェクトを達成していました。現役生活19年で通算成績は213勝141敗とのこと。
享年65歳。合掌。