都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

怪物だーれだ?

ハッキリと記憶にあるプロ野球観戦は、小一の昭和39年から始まります。東洋の魔女で湧いた東京五輪の年、ジャイアンツV9の前年からでした。

そして、これまでに異次元の活躍で怪物だと思った投手は二人。江川卓松坂大輔です。

江川は、プロ入りまでにいろいろあり過ぎて、才能のムダ遣いが目立ちました。あれぐらい能力が高くて、あれぐらい嫌われていたのは、記憶にありません。引退理由まで、人を喰ったような話で煙に巻いていたのが思い出されます。

もう一人、松坂大輔はホント凄かった。高三の夏の甲子園、準々決勝でPL学園と延長17回の死闘を演じ、250球を投げて完投勝利。翌日の準決勝では明徳義塾相手に1イニングを投げて逆転勝利を呼び込むと、三連投となる決勝の京都成章戦ではノーヒットノーランを達成と、まるで漫画の主人公のようでした。プロ入り後も快進撃を続け、WBCでは2度のMVPに輝くなど、無双状態です。しかしながら、2回めの出場時に股関節を痛めながら投げ続けたことが仇となって失速。その後は故障との闘いで、普通の投手と成り下がってしまいましたのは残念です。

 

と、今日は久しぶりに観に行った映画『怪物』の話です。

監督が是枝裕和、脚本が坂元裕二、音楽が坂本龍一、主演が安藤サクラという最高の組み合わせで面白くないハズがありません。

モンスターペアレントの話かと思いきや、そんな単純な話でなく、いろんな伏線が張られていて、かと言って、それらを一つひとつ噛み砕くわけでもない、解釈を観客の心に問いかけるような作品に仕上がっています。怪物は、親なのか先生なのか子供たちなのか?それとも? 

最後は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のような読後感でありました。あまりに余韻がスゴ過ぎて、もう一度最初から観てみたいと思わせます。映画にアンコールってないのかねって感じ。いゃ〜面白かった。皆さま、オススメです。