都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

12球団戦力分析(ロッテ)

今シーズン、球界で一番の注目株は佐々木朗希投手です。190センチの長身から160キロの速球をコンスタントに投げるピッチャーは規格外で、直球だと分かっていても打てないレベル。高校3年の夏から体重も7キロ増えて、進化が止まりません。

高校時代、3年夏の県大会決勝に投げなかったことで物議を醸しましたが、それが正しい選択であったと認められ始めることでしょう。

こうした成長過程の上で、高校時代の國保陽平監督とロッテの吉井理人投手コーチとの出会いは運命的でもありました。二人は、筑波大学の川村卓准教授に師事したことで、投手の肩の酷使について理解を深めていたのです。その結果、回り道をしたものの、無理のない身体づくりに成功したというわけですね。同期の奥川(ヤクルト)宮城(オリックス)に遅れたものの、一気に挽回し球界のエースとして君臨するのは間違いのないところ。怪物が目を醒ましました。

 

ロッテにはもう一人、昨年活躍しなかった種市篤暉投手がいます。2020年にトミー・ジョン手術をして戦列から離れておりましたが、それまでに201回投げて204の三振を奪ったマリーンズの期待の星は2019年に8勝をあげた24歳です。彼が戦列に復帰すれば、小島・岩下・二木・石川・美馬・河村と実績ある先発投手が控えており、一気に投手王国となります。

打線に目を向けると、安田・山口・藤原と成長過程にある22〜23歳の若手が育っているのが頼もしい。カープでも見られるように同世代の頑張りは、お互いが切磋琢磨して、相乗効果が生まれます。それは、外国人選手も同じで、レアード・マーティン・エチェバリアは33〜35歳とプレーヤーとして下り坂にありながら、刺激し合って結果を出しています。そのあたり、井口資仁監督がメジャーで実績を残しているのも関係あるでしょう。信頼がものを言う、これもチームワークです。

そんな中で、ショートには、打撃に目をつぶって圧巻のアクロバチックな守備を魅せるエチェバリアを起用して欲しいです。昨季の打率が2割かつかつだったにも拘らず、年俸一億円で更改したのは、それだけの価値があるディフェンスを見せたから。投手力を全面に打ち出すのであれば、ショートの守りはとても重要であり、指名打者制のパ・リーグだからこそ、そこにこだわり続けてもらいたいと思っています。