1955年(昭和30年)、ジャイアンツに馬場正平投手が高校二年中退で入団しました。
水原監督の時代で、1955〜1959年にかけてセリーグ五連覇を果たしていますから、全盛期と言っていいでしょう。
入団時の記録では、身長191センチとなっています。それでも当時としては180センチを超える選手が少なかったので、ひときわ目立つ存在でした。
二軍では無敵を誇り、1956年に12勝3敗、1957年に13勝2敗をマークしています。そこまで角度のある投球は、珍しかったので、打ちづらかったと思います。一軍での通算も、3試合に登板して7回を投げ自責点1と立派な成績を残しました。
しかしながら、当時の一軍投手陣は、別所・藤本・大友・中尾・藤田と充実しており、つけ入るスキがありませんでした。
結局、プロ野球では大成せず、レスラーとなるわけですが、もし巨人以外でデビューしていたら、また違った人生になっていたかもしれません。
時は流れて、高身長の選手が珍しくなくなりました。
プロ野球、今シーズン登録のチーム別186センチ以上の投手数です。
ソフトバンク 13人
ロッテ 8人
西武 7人
楽天 6人
日本ハム 7人
オリックス 8人
巨人 8人
阪神 12人
中日 4人
DeNA 9人
広島 13人
ヤクルト 5人
随分といるもんですね。
速い球を投げるには、足の長さと腕の長さが関係するので、150キロを計測する投手が増えたのも、さもありなんというところ。
ソフトバンク・広島・阪神は、意識的に高身長の投手を集めているようです。
逆に、ヤクルトは石川167センチ、小川171センチ、田口171センチと気にしている様子がありません。
このあたり、勝敗に関係あるのかないのか? 興味深いところです。