昨夜の日本シリーズ第四戦は、サッカーかと思うような1対0の試合となりましたが、両チームの投手が素晴らしく、貧打戦とは思えない内容のあるものでした。リーグ優勝するチームは、投手の厚みが違うと改めて思います。
3回裏に不振の杉本選手のタイムリーで先制すると、先に動いたのはオリックスベンチでした。
それまでピンチを迎えながらも抑えていた先発の山岡投手が、5回一死から塩見選手に三塁打を打たれると迷うことなく宇田川投手にスイッチ。
知らねぇなと調べてみたら、2020年ドラフトの育成指名で今年7月に支配下登録されたばかりの23歳なんだけど、最高球速が158キロで落差が大きいフォークを武器に19試合に登板して防御率が0、81だと。いや、実際、全盛期の阪神・藤川投手を思い出させるスゴい投球でした。
これに対してヤクルト先発は、ストレートが最速140キロに満たない石川投手42歳。これが、絶妙なコントロールで打たれません。面白いねぇ。
オリックスは、この後、山崎颯一郎投手が登板しました。知らないねぇ。調べると、2016年にドラフト6位で入団したものの、2019年にトミージョン手術を受けて、一旦戦力外となり育成選手に。そこから復活を遂げたといいます。身長190センチの24歳で最速160キロだと。いつからでしょうね、野球選手がこんなに大きくなったのは。こちらは変化球のキレがイマイチなんだけど、これだけ速いとそうそう打てるもんじゃありません。なんか、パ・リーグには佐々木朗希みたいな投手が、うじゃうじゃいるようです。
最後に抑えで出てきたのがワゲスパックという元メジャーリーガー28歳。こちらは最速158キロのふれ込みですが、前の二人と比べると明らかに見劣りしました。それでも貫禄で抑え込みます。
全体を通して、ボール球に手を出さず、フライを打ち上げないで必死に出塁しようとするオリックス打線と対照的に、速球に打ち負けまいと強く振って外野への飛球が多くなるヤクルト打線だというのが印象的でした。
これは、ホームグラウンドの違いによる野球の質なんでしょうね。ベンチワークも含め、今後の展開がますます楽しみです。