ピッチャーというのは球が速ければいいってもんじゃありません。
メジャーから連れて来る投手が必ずしもうまくいかないのは、クイックや牽制など細かいプレーに適応できず、そもそも土俵へ上がらせてもらえないことが多いからです。
腕を強く振るあまり、身体が一方向に倒れ込んで、バント守備に対応できないなんてのもあります。
そういったことをキャンプで練習するんだけど、素直な性格でないと、なかなか馴染めない。
守備ということでは、セカンドやショートに光があたりがちですが、エラーの実態を見ると、意外に投手、それも外国人投手が多いんです。
〈各球団の投手失策数(カッコ内は外国人投手)
ヤクルト 11(4)
DeNA 8(4)
阪神 15(7)
巨人 17(7)
広島 3(0)
中日 11(2)
オリックス 13(1)
ソフトバンク 11(5)
西武 18(5)
楽天 4(0)
ロッテ 11(1)
野球で見逃されがちなのは、バックアップのプレーです。いわゆるカバーリング。そういうのは、カウントや走者の状況によって、微妙に変化します。全体で動くので、意思が統一されていないと穴が空いてしまいます。それで一番ダメージを受けるのが投手。後悔先に立たずだからです。
昨夜の最終回、マクガフ投手のピッチャーゴロエラーには、そんな背景が垣間見えます。細かいプレーが苦手なんだなと。
投手のエラーが少ないチームは、しっかり練習してるんだと思います。