都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

Road to 小池栄子

人見知り芸人の代表格であるオードリーの若林正恭は、ラジオでこそ真価を発揮しますが、テレビで大勢に紛れると気を遣い過ぎるあまり、その良さが活かされません。特に初対面に弱い。天才プロデューサーの作久間宣行は、そのことにいち早く気がついて、深夜に少人数で行うトークバラエティの舞台を用意しました。それが『あちこちオードリー』です。

この番組が他局と違っているのは、出演者に事前のアンケートを行っていないこと。だから、出たとこ勝負で楽屋話の延長を和気藹々とやっています。相手が話しやすい方向に持っていって、いつの間にか聞き役に回る。ペースを守りながら、的確なツッコミを入れるのが自分の必勝パターンだと知っているのが若林の強みです。

トップクラスの芸能人は、自分語りが好きですからね。その人の良い部分を褒めておいて、それは何故?と秘密の扉を開かせる。その技が絶妙なんです。本当の聞き上手って、そういうこと。まず、相手をいい気持ちにさせることなんです。

 

先日のゲストは、ファーストサマーウイカでした。

ブレイクしたのは28歳のころだと言いますから、女性としては、随分遅咲きのタレントですが、今やあちこちで引っ張りだこ。番組では、その秘密に迫りました。

トークバラエティで爪痕を残せるようになったのは、ある芸人を観察し続けて、その技を盗んだからだと言います。発言の中身はもちろん、タイミングであるとかどのような動きをしているのかを分析したのです。

そのお手本は、アンタッチャブル山崎弘也と言うからビックリです。なるほどねぇ。これは、スポーツ選手をコーチするときの手法と同じでした。料理人が修行しているのにも重なります。お手本を見つけてマネから入るのがコツであると。

将来の目標は、小池栄子だそうです。女優もバラエティもカンブリア宮殿もこなす万能タイプ。これも、具体的に描いて近づこうと努力していました。こういう人は、ビジネスの世界でも成功したでしょうね。参考になるわ、遅いけど。ウイカ、恐るべし!