都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ホームランダービー

落合博満氏は、その著『プロフェッショナル』(ベースボールマガジン社)で、バッティング投手の重要性を熱く語っていました。

優秀な打撃投手を数人擁することができたら、チーム打率を2〜3分引き上げられると確信しているとも。

ロッテを皮切りに中日→巨人→日ハムと四球団を渡り歩いた落合選手は、その都度、恋人とも呼ばれるようなバッティング投手に巡り合い、練習に明け暮れておりました。定点観察によって、身体の動きの小さな変化に気づいてもらうためです。なるほど、大きなスランプなく、シーズンを乗り切るために、そんな工夫をしていたのですね。

ただし、それが誰でもいいってことじゃないので、球団側からすれば、人事介入、わがままだと思われていたこともあったようです。

 

メジャーリーグホームランダービーで驚いたのは、選手の相手を務める投手がブルペン捕手だったり、コーチだったり、学生時代の恩師だったりしたことです。そこで初めて知りました。メジャーには打撃投手がいないってこと。

なるほど、打撃投手にアドバイス機能を求めないならば、ピッチングマシンでいいわけです。何より、コストがかからないから。学生アルバイトに頼っているチームも多いと聞いています。

だけど、一億円の賞金がかかる闘いに、専門職じゃない人が絡むなんて…。細部にわたってルールにこだわる割には、適当なんだなぁ。高級寿司店で練りワサビが出てきたような感じ。

このあたり、日米の差は、合理的な考え方と球団の面倒見の良さ、人間関係のしがらみの違いだと思います。引退後に打撃投手を続けられるかどうかは、待遇次第でしょうからね。面白…くありません?