これは、MLBの経営悪化の表れで、日米の賃金格差是正が進んでいるように思います。
レベル的にはどうなんでしょう?
パワーだとか野手の肩の強さでは勝てる気がしませんが、メジャーリーグは30チームに膨らんでますからね。勝敗で考えると、そんなに差があるようには思えない。パターが絶妙な役員のゴルフみたいなのがジャパニーズベースボール。
だけど、これをビジネスとして考えた場合、まだまだ大きな開きがあります。そして、マネジメントについても。
メジャーでは、優秀な選手がそのままコーチや監督になるのではなく、それなりの素養を備えた人物が、現役時代の成績に関係なく選ばれています。
高津臣吾、井口資仁、それに石井一久と、現在3人の元メジャーリーガーが監督を務めています。なるほど、企業のMBA留学みたいな話ですね。これにより、選手起用やコーチとの関係性が少しずつ変わっていくことでしょう。興味深く見ています。
『監督の問題』(本城雅人著・講談社文庫)は、最下位低迷中の新興球団に就任した新米監督をめぐる物語ですが、反抗的な主力投手を放出して規律を守らせたり、コーチに下品な言葉遣いを止めろと言ったり、ミーティングを活性化させるため笑いの要素を取り入れたりと、チームのムードを明るくすることが、どれだけ大切かを気付かせてくれます。良質なビジネス書を読んだような気にさせられました。文章は粗雑で頼りないけど、妻との電話でのやり取りなど個々の会話は気が利いています。83点。