去年、ジャイアンツがクビにした外国人選手は以下のとおりです。
【投手】
年齢 試合 勝敗 投球回 防御率 メジャー通算 年俸
メルセデス 28 20 5勝7敗 110、1 3、18 ナシ 4,950万円
シューメーカー 36 18 4勝8敗 95、1 4、25 46勝41敗 1億5,000万円
アンドリース 33 5 0勝2敗 18、2 4、82 28勝37敗8S 2億2,600万円
デラロサ 33 30 0勝0敗1S 11H 27、1 2、30 4勝0敗32S 1億8,150万円
ビエイラ 29 9 0勝2敗 7、1 9、82 2勝1敗1S 5,500万円
クロール 31 21 1勝1敗1S 5H 21 3、86 8勝6敗1S 3,500万円
【野手】
年齢 試合 打数 安打 打点 本塁打 打率 メジャー通算 年俸
ポランコ 31 138 438 105 58 24 .240 3,220打数696安打96本塁打 2億5,000万円
ウィーラー 35 30 56 11 5 2 .196 57打数11安打2本塁打 1億1,000万円
メルセデスとポランコは、まだいけるでしょと思っていたら、すかさずロッテが拾いました。防御率が3点そこそこの先発投手と本塁打24本をスパッと切る潔さ。ビックリマンチョコのシールにしか興味がないお金持ちの息子みたいな話です。メジャーでの実績を重視して連れて来るので、30歳過ぎでも平気で獲得するのがジャイアンツスタイルとなってしまいました。悪徳不動産屋に騙されやすいのは、プレゼン資料を鵜呑みにするからです。ここが、このチームの致命的な欠点で、峠を過ぎたFA選手を集めて来るのと同じ発想です。
新加入の外国人のメジャー通算実績を見てみましょう。
【投手】
年齢 登板 勝敗 投球回 奪三振 与四球 被本塁打 防御率 推定年俸
グリフィン 27 7 1勝0敗 8 5 5 0 6、75 1億円
ビーディ 29 58 7勝16敗3H 187 163 83 29 5、34 1億6,000万円
メンデス 28 20 3勝3敗1H 47、2 33 25 9 6、23 4,000万円
ロペス 30 121 3勝8敗1S 26H 112、2 92 38 22 4、39 1億1,000万円
【野手】
年齢 試合 打数 安打 打点 本塁打 四球 三振 打率 推定年俸
ブリンソン 28 357 1,150 212 109 28 58 327 .198 1億3,000万円
学習したのか今回のメンバーに31歳以上はいないものの、今までとは逆に、通算実績がこれと言ってパッとしません。いずれにせよ、予算消化を繰り返す新聞社からの出向社員は、コスト意識が低そうです。自分の財布だったら、あっさりと買わないんじゃないかな。そういう繰り返しが、若手の芽をどんどん摘んでしまいます。
コーチに実績あるタイトルホルダーを集め、総合コーチだとかファーム総監督だとか打撃コーディネーターだとか、不思議な役職が増えることで、チーム内の風通しは悪くなる一方です。ヘッドコーチは次期監督が噂される阿部慎之助ですが、原監督との年齢差は21。普通、参謀には年齢の近いコーチを据えて、相談相手にすべきところ、裸の王様にその気は一切ありません。
松田宣浩(39歳)長野久義(38歳)の加入にも呆れるばかり。らしいっちゃ、らしいんですけどね。つける薬がないって感じです。