都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

さらば排水溝(2010/7/17分再掲載)

結局、断水は二日間でした。

都会で暮らしていると、電気やガス・水道が長期にわたって使えなくなることがありません。
短期でも珍しいかも。
しかしながら、こちらではそういうライフラインの中断が、よくあります。
電信柱、むき出しですしね。
リスクマンジメントは隙だらけ。それが田舎ってことなんです。

断水すると、飲食店が全滅します。
スーパーも鮮魚部門は、大きな打撃を受けますし、クリーニングや床屋さんだって。
商売をしている限り、それなりに影響があるでしょう。大騒ぎです。


さて、お店がある豊田町ですが、こちらは水脈である木屋川(こやがわ)が氾濫。
大事(おおごと)になっていました。木屋川って、結構太いんですよ。それが溢れ出すと、生命の危機にも繋がります。
道路には、一定の間隔で排水溝が設けられておるものの、大水が出ると、これが詰まるんです。
共犯者は、山から。

山っていうか、森というものは、水でできているといっても過言ではありません。
だからこそ、夏の炎天下でも、木々は青々とみずみずしいんですね。
普段は分からないけど、大雨のときに自己主張が始まるのです。「もう、いらねえんだよ!」って感じ。
で、どこからともなく水が出てきて、いろんなものが流れ出てくるという構図です。
かくして、排水溝が機能不全に。
まさに、『前門の川、後門の山』であって、大雨になると、この脅威にさらされるのであります。

これもあまり意識したことがないんだけど、お店は微妙に(本当に微妙に)小高い傾斜の上にありまして、氾濫による増水をギリでかわしました。本当に紙一重、だいぶ運を使っちゃいました。

豊田町の飲食店の中には、水没してしばらく営業停止を余儀なくされたところもあるようです。
川の水は想像以上にバイ菌だらけなので、衛生面で厳しいですからね。こうなると死活問題。
天災とはいえ、なんとかならないものでしょうかねぇ。

こういう土地柄では、政治家のチカラに頼ることも多くなる。
それが、保守本流を勢いづかせるのでありましょう。本流ねぇ。


ともあれ、今回は、カウンター内に奉る神棚が守ってくれたのかもしれません。
そんな気にもさせる何か見えないチカラが、田舎暮らしにはあるのです。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ハイセイコーは、大井競馬から中央競馬へと転進し、皐月賞を勝った人気馬です。ブームに乗って、増沢騎手が歌う『さらばハイセイコー』という曲が大ヒットしたのは1975年のことでした。それにしても、大きな災害というのは、十年周期でやってくるものなんですね。忘れた頃にやって来るとは、よく言ったものであります。

そして、田舎の人が政治に関心が深いのは、災害に大きな関連性があります。

四国の四県で、総理大臣を輩出していないのは愛媛県だけですが、それは台風が来ないからだとまことしやかに言われています。