松本人志の『酒のツマミになる話』で長州力に対し、千鳥の大悟が「こういうの聞いて良いのかわかんないけど、一番痛い技って何ですか?」と質問したところ、「そりゃあもう、間違って殴られた時です」と即答。
この後、身長223センチ体重236キロの【一人民族大移動】アンドレ・ザ・ジャイアントを本気で怒らせた話を交え、すべり知らずの独演会です。
会話のツボを見事に押さえ、キレッキレでした。
長州力は、何故面白いか? それは、責任感がないからです。こんなこと言っちゃマズいよな、なんて考えていない。部長とか主将とか、責任ある立場を経験していない人は、投げっ放しをやります。丸山桂里奈や新庄剛志、張本勲もそうかな?
後は周りがなんとかします。SNSの発達で、ツッコミは大勢いるので。テロップまで待ち構えるツッコミ社会。時代は、打算的に見えない、ちょっとバカっぽい、それでいてそこそこ成功しているイジられキャラを求めています。イジメにならないギリギリのところ。
調子づいた長州さんは、絶対に泣いてしまう映画として勿体ぶりながら『最後の忠臣蔵』を挙げていました。
ふーん、観るんだ映画、と思いつつ早速U-NEXTでチェック。
これは、2010年の映画で忠臣蔵の後日譚です。
戦いのシーンがあるわけでもなく、淡々と進んでいく心理劇ですが、役者がみんな上手い。映像も美しい。桜庭ななみ、知らなかったなぁ。
すっかり魅せられてしまいました。泣かなかったけど。
花嫁の父親を想像できる人には、ワンランク上なのかも? 85点。