都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

希釈

ご当地豊田町は、日本で最初に「ホタル舟」が開通したホタルの里として知られています。
ご存知のように、ホタル棲息の条件は、水がキレいなことで、お店の前を流れる木屋川(こやがわ)は、県を代表する清流でもあります。
この川に流れ込んでくる上流河川に日野川というのがあるのですが、現在そこの集落で、産廃処分場建設をめぐる住民訴訟運動があり、裁判中です。
原告側の言い分は、ゴミの埋め立てを行う会社が別の場所で実績があり、その土地でいろんな有害物質が発覚。そんな無責任な会社には、とても任せられないというもの。
これに対し、被告側は、正規の手続きを踏んで、役所からの認可を得たものであるということ。
また、第三者による鑑定の結果、確かに有害な物質が発生することはあるものの、多量の河川水にて大幅に希釈されるから、事実上無視しうるであろうということでした。

この話、何だか原発の話に似ているような気がします。
“希釈”
イヤなことばですね。

住民運動もうまくやらないとパワーが足りず、企業サイドに敵うハズもありません。
どうやら、ゴミ問題には利権が大きく絡み、政治的な匂いもプンプンします。
県外のゴミだって、引き受けてしまう場合があるんだと。
そうなれば、いろんなもの(たとえば放射性物質)がどんどん流れてくることだってあるのです。
原告側が市会議員を巻き込もうとすると、三権分立だから、係争中の案件には立ち入らないと、これもまた、どこかで聞いたような話ですね。

問題の本質は、一度認めたら、その後は野放しにする行政のあり方にあるようです。
本当は、市民の生活に直接関わること(水問題)なので、こんな数値が出たら、認可取り消しみたいな基準が必要だと思うんだけど、手が足りないんでしょうか?
うーん、性悪説に立つと、金がかかるのもまた、事実であります。