都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

鬼滅の刃

桃太郎のストーリーについては賛否両論があって、否定派の立場からは、鬼は悪であると決めつけて、その蓄えた財宝を強奪するのは理不尽であり、欧米諸国が植民地を求めて侵略した行為になぞらえたりしています。

相手が鬼ならば、何をやってもいいんだと。鬼畜米英みたいな話。

実際、桃太郎伝説真珠湾攻撃に当てはめるなど軍国主義に利用されていたことで、戦後しばらくは、GHQの指導のもとタブー視され、教科書から削除されもしました。アメリカの太郎アレルギー。河野太郎は大丈夫でしょうか?

 

ところで、話題の『鬼滅の刃』をテレビでやっていたので、どんなものかと見てみました。

うーん、何が面白いんだろう? 陰気だし、残酷だし、全く入り込めません。

だけど、若い人たちはそれがいいんでしょうね。すごい力を持った鬼に対して、小柄な若輩のイケメン主人公が、剣術の修行に磨きをかけて全集中でナントカの呼吸を体得し、次々にやっつけていく。仮面ライダー的な要素を含みつつ、それよりはかなり荒っぽい。首、はねてますからね。『水戸黄門』がほとんど血を流さないのと好対照です。こういうのって、教育的にはどうなんでしょう? ホームレスに石を投げるのを助長するようだというのは言い過ぎでしょうか?

 

そういう話に教訓的なものを持ち込むなら、芥川龍之介の『羅生門』の方が、葛藤がある分、深いと思いますけどね。

せめて事前に『泣いた赤鬼』を読んでおいて欲しい。暴力もイジメも反対なのであります。