その昔、ピンクという色は、あまりいい意味で使われていませんでした。
ピンク映画、ピンサロ、ピンクちらし…
ピンクレディだって、エロさの一環だったように思います。ピンクの電話もある意味そう。
だから、止めました、ピンクって言うの。それは、ももいろに読み替えましょう。ももレンジャーと。
そして、ももいろクローバーZ。
何が特別に優れているのかが、私にはよくわかりませんが、とにかく人気がある。特に、有名人の支持が不思議なくらい多いのが特徴です。
で、そのももクロが紅白を卒業して、ももいろ歌合戦を始めました。なんか、第二柔道部みたいな話ですが、意趣返しっぽい。完全なる裏番組ですからね。大トリは五木ひろしだし。
ももいろ歌合戦の基本コンセプトは、口パク禁止の生歌です。痛いとこ、突いてますね。ガチンコ相撲の宣言が、貴乃花っぽい。
それに、性別による区分けでないのは、一歩先を行っています。
さらに、演者は端折ることなくフルサイズで歌います。紅白の場合、何でもかんでも詰め込むもんだから、一人当たりの演奏時間は3分弱。今回は、審査員の紹介も正式にはありませんでした。
いや、ももいろの方は、フェスを意識しています。ライブ感が強い。歌唱力よりも勢いが大事だと。大学の文化祭みたいなノリをももクロの4人で貫き通す不完全さが実に面白かったです。歌、上手くないし。
此度の大晦日は、テレビで紅白、PCでももいろという視聴法で通しました。気に入った方の音量を上げるのが、タイパ重視のスタイルです。
紅白は若者に寄せていて、ももいろは高齢者に近づけている、そんな感想を持ちました。