好きなミュージシャンは、いろいろいるんだけど、基本的には自分の想像を超えた音を創り出す人が好みです。
YMOがその代表だし、矢野顕子・MISIA・玉置浩二・木村カエラ・椎名林檎…そして忌野清志郎です。
この人の歌、カラオケで歌えません。音階はあるんだけど、微妙に外すもんだから、音符で表せないような音になる。矢野顕子もそう。ピアノの鍵盤を二つ三つ同時に押さえているような感じが堪らないのであります。
先日、NHKの特番『Dear 忌野清志郎』では、キングオブロックである彼のことを取り上げていました。
番組は木村拓哉で始まり、宮藤官九郎・のん・奈良美智・矢野顕子・奥田民生・竹中直人らがいろんなエピソードを明かします。
「夢は何ですか?」と聞かれ、「世界平和です」と急に真面目に答えるのがキヨシローでありまして、核兵器に反対だから、原発も支持しないなど、政治的なメッセージも数多く残しています。
若いころは、いろいろヤンチャして、あちこちで出入り禁止になったりしたけど、病気をしてからは人間に深みが出たような、そんな気もしました。
NHKのスタッフも、大好きだったんでしょうね。制作側の愛を強く感じたのであります(NHKプラスで29日まで観られます)。