都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

カリスマ監督

大学野球に長く君臨したカリスマ監督といえば、駒澤大学の太田監督があげられます。
何せ、35年間監督をやり続け、多くのプロ野球選手を育てあげ、プロ入り後あるいはやめた後までも影響力を持つ凄さ。
人間的にも魅力たっぷりの人柄なのでありましょう。
教え子だけでなく、他大学からの信望も厚いところが、カリスマ性の所以です。

駒澤大学出身者でプロ野球監督になったのは、大矢・石毛・野村謙二郎・中畑と四人。いずれも太田学校の卒業生です。
しかしながら、これらがすべてうまくいっていません。
総じて、犠牲バントを好み、出過ぎるほどに動き、浮き上がってしまう。
これは、太田監督の残像を追ってるからのように思えてなりません。
組織としての動きに疑問が残るのです。
つまり、権限委譲ができない。
何でも自分でやろうとするけれど、それほどには分かっちゃいない、そんな感じです。
それに、アマチュアとプロ、学生と社会人は違いますからね。

カープは現在、まさにそれで、駒は揃っているのに、動きすぎて自滅している闘いぶりです。
本当は、食い散らかすやり方でなく、何をやらないかを決めて、コーチに権限と責任を与えるのがリーダーの責務なんだけど。
おそらくは、太田監督みたいに選手の人間性も含めて、引っ張っていきたいという願望が、いろんな可能性を消している、そんな気がします。
ヤクルトや中日のスタッフが羨ましいねぇ。