都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

魚心あれば水心あり②

お店に気に入られると、新鮮なネタを優先的に回してもらえます。

頑固おやじが毎回のように、サカナの薀蓄をレクチャーしている手前、こちらのレベルも上がってしまうため、それも当然のことかも。向こうは食材を通じてこちらを教育しているつもりなので、逆に「どうだ、スゴいだろう」と、さらにいいモノを提供してくれる。そういうものです。あとは、それに対する当方のリアクション次第。こいつをもっと喜ばせてやろうと思わせるために。こちらは将棋部ですから、読みを入れるのが専門です。

結局、板前さんがプロであるのと同じように、お客の側にもプロ的立場があると学んだのが、このときの体験でした。


もうひとつ、値段のことです。

こんなことがありました。
我々が飲んでいる隣りに、多分同伴でしょう、いかにも水っぽい女性を連れたおっちゃんが、おやじさんを前に能書きをたれ、尊大に振舞ったのです。いますよね、商売人に対して露骨にエラそうに接する人って。案の定、頑固職人はニコニコしながら、キレていました。そして、

お勘定で復讐します。
その店の相場の三倍でした。寿司ネタは時価ですからね、明細がない限り、文句も言えない。
こういう話、お寿司屋さんでは多いんです。カップルがイチィチャしていると、ハイリスクだとか。

そういえば、この店では飲んでばかりでサカナを注文しないお客も店主にキラわれてました。
「うちは飲み屋じゃないんだ」と。
なるほどねぇ、そういう考え方の人もいるんだ。

私らの場合、しょっちゅう来るので、お勘定があまり高くならないよう気をつけていたみたいです。
その結果、お任せで出てくるものは、値の張らない貝類が中心。
トリ貝、タイラ貝、ホタテにアオヤギ…よく食べたなぁ。
決して、トロなんて頼みません。お店がイヤがるの知ってますから(実は赤字メニューなんです)。


そんなこんなで、この店には楽しい思い出をいっぱい作らせてもらいました。
何せ、連れていった友人や部下、取引先を120パーセントの確率で満足させてくれるんですから。
感情の動きが非常に分かりやすいおやじさんをネタに、心理学の社員教育も行えたし(笑)。

ただし、相撲取りみたいな名前の友人ができました。

その名は“いたい”じゃなくて“ますいやま”じゃなくて“痛風”!?
う~ん、連日のビール三本に貝類、ウニ・イクラ・エビ、そして運動不足が隠し味らしい。
大好きなビールは、プリン体99パーセントカットになってしまいました。
打ち止めですか?分かりました。


一昨日からサーバーを設置して生ビール(550円)を始めました。私は飲めないんだけど…。