作家の村松友視氏は、その著『私、プロレスの味方です』(情報センター出版局)で、「プロレスは八百長だし、ルールを守らないから嫌いだという人がいるが、それではルールとは何かを考えた場合、ルールこそがみんなが認めたお約束、つまり八百長である。プロレスはルールを平気で無視するので、八百長から最も遠いスポーツなのだ」と斬新な見解を提示していました。
なるほど、ルールは八百長だとねぇ。
確かに、スポーツのルールには、条件によって左右されすぎるサーフィンやアーチュリー、審判の匙加減で変わるサッカー・野球・バスケットなど球技全般など、決めたことに縛られているものがたくさんあります。
白鵬が立合いで仕切り線から離れたり、エルボスマッシュを使ったりするのは、ルールの範囲内であるから。本人にすれば、何で文句を言われるのか分からないでしょう?
それと同じような話が柔道にも。
ちゃんと組んでいないとか掛け逃げだとか消極的だとか、気持ちの面にまでもルールが踏み込みます。
だけど、優勢や効果がなくなって、技にこだわるようなルール改正がなされ、日本に有利に働きました。
まだまだメダルを稼げそうです。