都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

夢にも思わない

その昔、『ヘキサゴン』というクイズ番組に大橋巨泉が出演して、お馬鹿タレントたちが繰り出す珍回答の数々に呆気に取られている姿を見て、MCの島田紳助が「巨泉さんは、賢い人ばかりと付き合っているから、アホの気持ちがわからんのですよ」と言った言葉が、あまりに的を射ていて思わず膝を打ったものでした。

それは、『徹子の部屋』で会話が噛み合わないお笑い芸人でも分かるように、一定のレベル以上で暮らしている人は、考えが及ばない世界が広がってしまうのです。ホリエモンの冗談も今イチ面白くないのは、そういうことだと思います。

 

宮部みゆきという作家はヒット作連発で、ミステリー界のトップを走っておりますが、先日読み終えた『夢にも思わない』(中公文庫)はいただけませんでした。主人公である中学生男子の描き方に違和感があって、どうしても入り込んでいけない。『ソロモンの偽証』のような現実離れした優等生は、上手く描けるんだけど、平均的な男の子の頭の中は想像力が及ばないんでしょうね、きっと。将棋を打つって表現も将棋指しの私には興醒めでした。60点。