本格的な田舎で暮らしてみてビックリするのは、行動範囲が自分の住居から半径10キロ以内であるとでも決めている人が多いってことです。
若い人でもそういう傾向にある。
どうしてそうなるかと言うと、消費するエネルギーが少ないからなんです。省エネは、節約生活に繋がります。つまり、低収入でも充分に楽しく暮らせるんです。家があるから、家賃はかからないし、畑があって物々交換するから、食べ物にも不自由しない。オシャレもしていくような場所がありませんからね。いや、本当にお金を使わないのが本格的な田舎生活、驚きです。
もっと良くなりたいと思わないのは、周りもみんなそうだから。
なので、ご近所の家族も含めた動向には敏感です。他人の幸せに対しては、むしろ否定的。一緒にこのままでいようと圧をかけます。
そういう空気を嫌って、ちょっと能力のある若者は、都会を目指します。
で、本物の一流に出会う。超一流の存在にも気付かされる。うわぁ、こういうことか。
『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』(麻布競馬場著・集英社)は、そんな本です。
何にでも偏差値を付けて、勝ち負けの判断をするデジタル思考。
ホリエモンのYouTubeで話題になっていたので読んだけど、後悔しました。なぜって愚痴ばかりだから。感情が揺さぶられるようなことはありません。その先が見えないと、鬱屈してしまうんだよなぁ。35点。