都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

熱血先生(2021/3/19分再掲載)

パ・リーグに不思議な監督がいます。

それは、日本ハム栗山英樹監督(バツなし独身59歳)です。

監督コーチの経験がないままに、2012年、ファイターズの指揮官に就任。以来、1位→6位→3位→2位→1位→5位→3位→5位→5位と優勝を二度達成しています。

大リーグ志向だった大谷翔平口説き落とした話は有名で、趣味が読書というだけあって、言葉を持っているのが最大の強みです。

その栗山監督がスポーツ紙のインタビューに応えて、こんなことを語っていました。

 

「開幕3連戦の相手はイーグルスです。田中将大投手は第2戦に先発してくるようです。みんなが快刀乱麻を期待しているなかで、ウチがマー君に一泡吹かせたら、そりゃ、おもしろいよね。ウチの選手には『まさかマー君のことを好きに打っていいなんて思ってないよな』と言いますよ。『そんな野球でマー君に勝てますか』『この球だけ狙っていこうとか、ツーストライクまでは見ていこうとか、なりふり構わず徹底していかなきゃ、とても通用しませんよ』って。そういう野球をやらなきゃ勝てない相手がいてくれるというのは、成長する材料になるんです。すげえピッチャーの力を借りて、我々がどう成長させてもらえるか。みんなで心をひとつにしてマー君をやっつけるぞって、フォアボールを必死で取りに行く。そういう野球って、いいじゃないですか。知恵を振り絞って、野球の原点に立ち返る。そうさせてくれるのがマー君なんです」

 

ダルビッシュ田中賢介大谷翔平と有力選手が大リーグへと抜けていってもメゲることなく、闘う力を鼓舞する熱血ぶりは、少しも衰えていません。有原航平がレンジャースへと去った今季ではありますが、野村佑希、清宮幸太郎らの若手が育っており、パ・リーグの台風の目となりそうな予感がしています。

 

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プロ野球で、趣味が読書だという選手はむしろ珍しい部類に入りますが、そのうちの一人が栗山英樹で、発言からも言葉をたくさん持っているのが分かります。現役時代の成績はパッとしないし、コーチ経験がないままに、いきなり日本ハムの監督として迎えられたのは、球団の編成部門に人を見る目があったからこそだと言えましょう。