都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

沈黙の音

私が一番初めに手に入れた洋楽レコードは、帰国子女の同級生から譲り受けたフィフス・ディメンションの『輝く星座』でした。アメリカ在住時に手に入れたものらしく、ジャケットがアメリカンなのと、長髪の彼自身がミュージシャンで女性にモテていたので、なんか数歩先を行ってる感じに憧れて中身を知らずに千円で入手したのです。

いや、同世代の男がこんな曲を聴いているんだと知り、衝撃でした。なんと、オシャレなんでしょう。J-POPや演歌の邦楽しか聴いたことがなかった私は、それが引き金となって、ラジオの深夜放送を聴くようになりました。そうか、音源はここにあったのか。当時、モテる男たちは、ラジオから情報を入手していたのです。欧米を抑えておかなくっちゃ。映画も大事だねぇ。モテアイテム。

次にレコード店で正式(?)に購入したのが『卒業〜オリジナル・サウンドトラック』でした。

これは、映画が先。結婚式場から新婦をかっさらって行くシーンよりも、ダスティ・ホフマンが誘惑されるとこが官能的で、ツボを刺激されたのを思い出します。『ミセス・ロビンソン』。それと『サウンドオブサイレンス』。英語もちょっとだけ勉強しました。どうやら反戦の歌らしい。

社会的な無関心が沈黙の音だと。

インターネットのない時代、洋楽は音だけが入ってきました。なので、顔はよく分かりません。レコードのジャケットの写真で、どっちがサイモンで、どっちがガーファンクルなのか? イメージは左のカリフラワーみたいなのがサイモンだったけど、逆でした。

 

NHKBSでは、発作的に『洋楽倶楽部』という音楽番組をやっています。

有名アーティストのライブ映像を編集したもので、タイムマシンで時代を遡った気分になります。

水曜日の夜中は、サイモン&ガーファンクルが1981年9月19日にニューヨークのセントラルパークで行われたコンサートでした。

一説には53万人と言われる大観衆の前で、楽器に頼らない美しいハーモニーが秀逸です。部屋を暗くして、ウイスキーを飲みながら、至福の時でありました。『洋楽倶楽部』要チェックです。