昨夜、大阪・吹田市の小学校で取り組んでいる「いじめ予防」という授業にスポットを当てた番組がNHKスペシャルとして放映されました。
この学校では、校長先生が先頭に立って、教員全員で生徒たちと真剣に向き合っています。
まず、行ったのが「いじめ」という言葉の定義です。同校では、これを「シンキングエラー」つまり、考え違いだとしたのです。
英単語にしているのが工夫ですね。ひと捻りすることで、立ち止まって考えさせる習慣を身につけさせる。そうしておいて、シンキングエラーに当たる行動にどんなものがあるかをイメージするように持っていきます。
そして、「ヤハタ行動」が大事だと。
ヤハタとは、「ヤ」→やめてと言う「ハ」→その場を離れる「タ」→(周りの大人に)助けを求める と一連の行動ステップを指しています。
システマチックですね。こういうロジックを知っておくと、いざという時に自分を冷静に見る可能性が広がります。
また、いじめについては被害者でも加害者でもない傍観者の存在が問題だとみています。多くの生徒は、見て見ぬふりをしているけど、その子たちが助けを起こす側に回れば、状況が一変するというのです。全ての人を変えることは難しい。だけど、ひと握りの傍観者の行動が変われば、全体が変わるということ。納得です。ゼロヒャクじゃなくて、確率を上げるって考え方が大事なんだなぁ。
これまでは、いじめについて、事件が起こってからの事後対応にばかりに目がいってましたが、未然に防止することこそが対策だとする考え方は、昨日の春日警察署にも繋がります。
そして、サウンドオブサイレンスが問題であると。ここ数日、賢くなったような気がしています。
(NHKプラスでは、5/13まで見ることができます)