遅めの開幕となったプロ野球セ・リーグは、第一節が終わり、ベイスターズやカープの善戦で大混戦を予感させています。
コンディション調整が難しかったとはいえ、評論家の予想を裏切る弱小チームの頑張りには、眼を見張るものがありますね。
今年は節電の関係で、大きく変わることがあります。
それは、試合時間の縮減とデーゲームの増加です。
ペナントレースは勝率で争うので、勝ち数よりも負け数を減らすことが大事です。
だから、ビジターの場合、引き分けをよしとする考え方が必要でありましょう。
細かく投手を繋いでいく昨今の野球では、絶対的な投手を後ろに添える“勝利の方程式”も見直さざるを得ません。
ここに、監督のマネジメント能力が問われているのです。
ちなみに、昨年の一点差試合・デーゲームの勝敗は、下記のとおりでした。
シーズン合計 一点差試合 デーゲーム
中日 79勝62敗3分 .560 25勝16敗 .610 26勝17敗 .605
阪神 78勝63敗3分 .553 20勝16敗 .556 19勝22敗 .463
巨人 79勝64敗1分 .552 18勝14敗 .563 19勝19敗 .500
ヤクルト 72勝68敗4分 .514 18勝23敗 .439 15勝16敗 .484
広島 58勝84敗2分 .408 17勝25敗 .405 15勝28敗 .349
横浜 48勝95敗1分 .336 18勝29敗 .383 16勝22敗 .421
昨年、一点差試合が一番多かったのは、意外にもベイスターズでした。
つまり、接戦には持ち込む力があるってこと。
そして、デーゲームの勝率がシーズンを上回っていたのは、中日と横浜だけ。
そういえば、金城や吉村は、デーゲームの打率が高いような気がします(一昨年までスタジアム隣りのマンションで暮らしていたもので、よく見ていました)。
寒い季節は投手有利、暑くなったら打者有利というのがあるように、デーゲームは打ち合いが多く、昨年は引き分けが一つもなかったのも、特筆されるべきこと。
つまり、打撃力に力を注ぐチームには、いいことでしょう。昼間の青空試合。
監督の顔ぶれは去年と変わりませんが、こうした材料をもとに、尾花監督がどのようなゲームプランの変更を図るかが見ものです。
そして、我らがカープ。
先発の柱である大竹、中継ぎエースの横山、ストッパーの永川・シュルツが故障で抜けた穴をルーキーの福井・岩見が埋め、昨年ドラフト1位の今村が台頭、巨人から通算157セーブの豊田を補強、全米ドラフト1位のバリントンと新守護神サファテにジオ・ソリアーノを加えた外国人で、投手陣が整備されました。
これに、沢村賞の前田健太と同年代の篠田・斉藤・今井らが刺激し合う理想的な環境が整い、昨年のスタッフから激変です。
この感じ、昭和50年の初優勝を思い出します。
あのときも前年20勝の金城投手が交通事故で出場不能となり、ほとんどの人に最下位が決定的と思われていましたが、トレードと外国人の加入でメンバーが一新。
古葉監督の好采配もあって、奇跡が起こりました。
フッフッフッ(こみあげる笑い)。
カープ勝利の翌朝は、もう一度勝つためにコンビニでスポーツ紙を購入するのがマイルールですが、今年はその回数が大幅に増えそうです。
アッ、今日も勝ちました。
よかった、新聞が1,300円じゃなくて!?