お店の大家さんは花好きで、駐車場のあちこちにいろんな花を咲かせています。
自販機の上には、ちっちゃな藤棚があるし、山の中腹には去年、大事に育てていた石楠花が。
お店の入口近くは、さくらんぼの実も生っています。
その他、エノキにケヤキに南天と、まぁ、言われても区別がつかないんですけどね、私には。
とにかく、フルシーズン、何かの花が咲くように配置されているらしい。
マメだねぇ。
で、今日はマメの話。
私は聞いたことがなかったんだけど、地元の人には常識である雑草の代表格として“ピーピー豆”があります。
その名の通り、実をむいて端っこを切って笛のように吹くと「ピー」と音がする。
このへんの子供たちは、みんなやってる遊びだそうです。
“ほおずき”だったら知ってるけど、“ピーピー豆”は知りませんでした。
正式名称は、“カラスノエンドウ”とのこと。
注意してみると、そこらじゅうに咲いておりました。
このくらい多いと、もはや雑草のジャンルです。
いつも言ってますが、「人は意識していないものは見えない」ですね。そうか、そうか。
先日、この小さくて可憐な“ピーピー豆”を接写したパネルを写真家であるお客様が、くださいました。
みんなが扱ってるような一般的な素材は面白くないんだそうで、何でもない雑草の良いところを引き出すところに喜びがあるとおっしゃってました。なるほど、なるほど。
こういう写真にも、特別に反応する人がいるわけで、そこから会話が拡がるきっかけになるのです。
お店の中に、いろんな仕掛けを増やしていくのが、楽しみなのであります。