都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

99%の誘拐

どんなに仲が良い友人でも、ずっと一緒にいるとイヤなものもたくさん見てしまうようで、だからこそ、距離を置くコンビが多いようです。
お笑い芸人が典型で、お互いの携帯番号すら知らないというのも珍しくないと聞きます。

藤子不二雄の場合、喧嘩したからではなく、作風の違いがコンビ解消の理由と言いますが、むしろ相続問題を意識したとも言われています。
なるほど、完全に合作でなければ、そのへんがハッキリしていなければマズいでしょうね?
エラリー・クイーンの場合、プロットとトリックを考える役と文章に仕上げる役にハッキリ分かれていたので、最後までその関係が続きました。

最近では、岡嶋二人です。
おかしな二人を文字ったペンネームにいたずら心を感じますが、これもクイーンと同じように、プロット担当と文章担当に分かれていたようです。
こういう場合、文章担当のほうが、時間に追われますから、不満を持ちやすいんでしょうね。
別れました。そんなもんです。


さて、本日ご紹介するのは、『99%の誘拐』(岡嶋二人著・講談社文庫)です。
これのトリックは怖いですよ。
コンピュータが誘拐犯に!?って感じ。
こういうのって、生粋の文科系には書けません。
コンビならではの名作でありました。