『松下村塾』は、幕末に吉田松陰が起こした私塾で、伊藤博文を始めとする後の総理大臣を次々に輩出した地元の誇りです。
何故、そんな名前が付いたかと言うと、萩城下の松本村にあったからで、「本」を「下(もと)」に変えたとされています。
これ、私には分かります。
若林保険事務所みたいなネーミングはベタですからね。
ちょっと捻る。それがインテリというものであります!?
で、それとは全く関係なく、ベタなのが『松下政経塾』です。
いや、松蔭を意識はしたハズなんだけど、だからこその『松下政経塾』なのかな?
まあ、私財から70億円を投じたわけだから、名前ぐらい分かりやすく遺したいと思うのもまた、当然のことでしょう。ななじゅうおくえん。
『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』(PHP研究所)は、塾主・松下幸之助が、塾生に説いた講話をまとめたもので、考え方の土台を築くための珠玉の一篇です。
この中で、面白いなと思ったのが、
成功の条件は、頭の良さでも勤勉さでもない。「運」と「愛嬌」そしてその上での賢さ、勤勉 さなどの能力である。
というくだりです。
入塾希望の面接で、塾主は「運」と「愛嬌」があるかどうかをチェックしていたと言います。
この話、萩本欽一さんと同じなんですね。
劇団の選考時には、「運」の強弱を測っていたのは有名な話。
見栄晴がオーディションで選ばれたのは、ジャンケンに勝ったからという逸話さえ残っています。
頂点を極めた二人が、同じように「運」を強調する。
面白いですね。
そして、幸運を招くのは、笑顔だということを将棋連盟会長である米長邦雄先生から伺ったことがあります。
何故なら、運を司っているのが女神(女性)だから。
女性にモテるには、姿・形よりも笑顔を研究することだとも言われました。
なるほどねぇ。
笑顔には、自信があるんだけどなぁ。