都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

事故顕示?④

フランスの昔話に『三つの願い』というのがあります。

  貧乏暮らしの老夫婦のところに天使がやって来て、願いを三つだけ叶えてやると。
  妻が思わず一メートルサイズのソーセージが食べたいとつぶやいたので、まず一つめが成就。
  そのバカバカしさに腹立てた夫が「そんなもの、お前の鼻にくっついてしまえ!」で二つめ。
  最後のお願いは、ソーセージを鼻から外すでした。ヘーンなの。


損保会社の通報で、やって来た作業員は、引っ張りたくて堪りません。
自動車修理工場とは言え、今はレッカー運転手なので、引っ張ってナンボの契約なんでしょう。
直そうという意思が見られない。

  「これだけ(バッテリーが)弱ってるってことは、ほかに原因があるかもしれないので、調べ  てみる必要がありますね。運転中に停まってしまうかもしれないし」
    「それじゃ、おたくの工場に持っていってもらえません?」
  「いやぁ、うちは外車をやってませんのでねぇ。とりあえず、お店まで運びましょう。そこ   で、専門の人を呼んだらいいと思います」

こうしてサンダーバード2号みたいなレッカー車に乗せられて、コンビニから4キロの『うみやま倶楽部』へ帰還いたしました。サンダーバード4号みたいな私。

うーん、困った。
無医村に暮らして、高熱と下痢が続いている感じです。
ってことは、クライスラー車を扱っているディーラーへ電話するしかありません。
部品のこともあるし。
調べると、最寄りの販社は、お店から55キロ離れた山口市でした。
本当は、レッカー移動でそこへ持っていくべきだったのです。
いえ、事故の案件としては解決していないのだから、粘ってみる手があるかも。
すかさず蓄膿のオネーサンに電話すると、秒殺でした。

  「一つの事故で、無料レッカーサービスは一度だけなんです」

クスン、さっきは親身になってくれてたのに。
キャバクラの女性をデートに誘って、フラれた気分です。

(つづく)