都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

事故顕示?⑥

Nは、地元では異色の修理工場です。
自動車会社や損害保険の看板類が一切なく、外観はピカピカでまるで薬局のよう。
だから、近所に住んでいても、自動車関連の会社だと知らない人も多かったりします。
「何故、そうしているのか?」と尋ねると、「社長の方針です」とひとこと。
顧客サービスに集中できなくなるからだそうで、そうかそうか、いろんな考え方があるもんだ。
つまり、フラリ客の対応に追われると、目の前の仕事が疎かになると。
なるほど。
こういう仕事は、お客様との付き合いが長くなるので、一つひとつを丁寧にやれば、クチコミも期待できますしね。
実際、窓口に相談に行くと、用件が終わった後に、工場内を見学させてくれました。
まぁ、これがキレイなんだわ。飛行機の格納庫みたい。
美人の奥さんを持ってる人は、やたらと見せたがるのと同じってことです。
そういう奥さんだから、この男は魅力があるんだ、信用できるんだ、みたいな。


そこからの対応は、素早いものでした。
お店からクルマをレッカー移動させて、一晩点検。
次の日、昼前に女性の事務員から電話がかかってきました。

  「お預かりしていたおクルマですが、バッテリーを交換のみで、再起動いたしました。発電機  に異常は認められないので、そちらの交換はしておりません。それで、誠に恐縮ですが、技術  料として消費税込みで2,100円いただきたいのですが…」

うわぁ、単純な交換だけなんだ。
それにしても、にせんひゃくじゅうえん??
レッカー移動してるし、行ったり来たりでかなりの手間をかけてもらったんだけど。
とにかく気が変わらないうちにと、クルマの引き取り及び代金支払いに向かいました。

ん?それじゃ、オルタネーターはいらないじゃん。
彦島の修理工場に連絡するも、手の切れたオンナみたいな冷たい反応。

  「取り寄せ部品ですから、返品はできません」

そうか、これは“ハンカチ落とし”なんだ!…と思おう。
56,200円のハンカチ。
まぁ、せっかくなので、これは来年1月の車検で取り替えてもらいましょう。
どこに出すかって?
そりゃあもう、決まっています!!