都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

アタマがよくなる勉強会②

前職で広報の仕事をしていたとき、社長に連れられて、いろんな経験をさせてもらいました。
面会した人は数知れず…
新聞社やテレビ局のトップを始め、週刊誌の名物編集長やニュースキャスター、朝までやってるジャーナリスト、日本を代表する経営者たち、政治家、有名スポーツ選手や監督、大物女優なんてのもいました。
全く、どこでそんな人と繋がりを持つのだろうと不思議でしたが、この社長、人(特に年長者)に好かれる能力が異常に高く、一度会っただけで、誰もが魔法にかかったようにビックリするほど仲良くなってしまう、そんな人でありました。
で、学生時代の成績が良かったかというと…どうもそんな気配は感じられませんでした。
実際、いわゆる進学校を卒業しておらず、金融業界では異色のタイプです。
だからでしょうか、いつも教えを請うような聞き方でホメ上手、会談を終えた後のお礼状は欠かしません(秘書が)。
我々は、“人たらし”と呼んでおりました。
ビジネスにおいては、理詰めで理論構築するよりも、誰かのアイデアに飛びついて、そこへ何かを結びつけ、発展させていくスタイルで、判断力というよりも“野生の勘”という表現のほうが当たっているような気がします。
“勘”だって、ここまで研ぎ澄まされていれば、立派な能力です。
だけど、そういうのって、私が考えていた『頭の良さ』とは違っていました。

(つづく)